別名 四逆湯 四逆とは四肢の厥冷(冷え)のことで、療方回陽救逆はその病態より名付けられたものです。温裏法(回陽救逆)は、温性や熱性の薬物によって陽気を補い、寒邪を除去する方法で、内臓の循環、代謝、機能を促進することで裏寒を治療する方法です。
少陰病で腎陽が衰え全身を温めることができない為に、四肢の強い冷え、寒がる、体を丸めて寝る、元気がない状態を呈します。心陽が虚して心神不振になるので眠たがります。腎陽虚の為に脾胃を温煦できないで陽気が衰えてくると、昇降失調がおきてしまい嘔吐や腹痛、下痢などの症状がが出てきます。水穀の運化失調がおきますので、不消化下痢が生じます。附子で先天真陽の火種を補い、乾姜で中焦脾胃を温補して裏寒を改善します。また、乾姜は附子を助け陽気を真陽に届かせます。甘草は、附子、乾姜の激しい作用を緩和させます。また、甘草は補中益気に働きます。
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