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 ゲンジン・・玄参

ゲンジン・・玄参

  ゲンジン・・玄参  
ゲンジン・・玄参
【基 原】
ゲンジンScrophularia ningpoensis Hemsl.(ゴマノハグサ科Scrophulariaceae)の根を乾燥したもの


ゲンジン・・玄参
【出典】 神農本草経 中品
【別名】 重台(ジュウダイ)、鹿腸(ロクチョウ)、玄台(ゲンダイ)、元参(ゲンジン)、黒参(コクジン)、烏玄参(ウゲンジン)
【成分】 イリドイド配糖体としてHarpagoside、phytosterol、糖類、アミノ酸、リノール酸
【効能】

消炎、解熱、鎮静

【薬理作用】 滋陰清熱・瀉火解毒
薬理実験では玄参のもつ多方面の治療効果を完全には解釈できておらず、今後の研究が必要である。
強心作用・血管拡張作用・降圧作用・抗毒素作用・抗菌作用
【臨床応用】 滋陰降火の常用薬である。“降火”とは、現代医学的にはほぼ解熱・利尿・消炎作用に相当し、滋養作用とも関連がある。 熱証に対し、滋陰増液・消炎解毒の効果があり、虚熱・実熱のどちらに使用してもよいが、滋陰の効果の方が強いので虚熱に適している。
  1. 温熱病に用いる。
  2. 陰虚火旺による咽喉部の腫脹疼痛(慢性咽喉炎・扁桃腺炎など)に使用する。古人は経験的に“虚火上炎(陰虚火旺)には必ず玄参を用いる”といっている。
  3. 頸部リンパ腺結核・頸部リンパ腺炎などに、玄参を大量に使用する。
  4. 血栓性動脈炎に用いる。
  5. 肺炎・気管支炎など肺熱による咳嗽や肺結核に、肺の燥熱をさます効能を利用する。
【性味】 味は苦・鹹、性は寒
【帰経】 肺・胃・腎経
【処方】  
【用量】 常用量は9~12g。虚熱による煩燥には18~30g、リンパ腺結核・血管炎などには30~90g。
【使用上の注意】
  1. 脾虚による泥状便・寒湿で熱象がないときには禁忌である。
  2. 産後の発熱などで、涼性薬が必要であるが知母では寒性が強すぎるときは、玄参を代わりに用いる。
【産地】 中国

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