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ソウキセイ・・桑寄生 |
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ソウキセイ・・桑寄生
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【基 原】 |
桑寄生Loranthus parasiti cus(L.)Merr.、ヤドリギViscum coloratum(Kom.)Nakai(いずれもヤドリギ科Lorantaceae)の枝葉を乾燥したもの |
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【出典】 |
神農本草経 上品 |
【別名】 |
桑上寄生(ソウジョウキセイ)、桑寄(ソウキ)、北寄生(ホクキセイ) |
【成分】 |
アビクラリン、クエルセチンのほかオレアノール酸その他を含む |
【効能】 |
強壮、解毒、鎮痛 |
【薬理作用】 |
補肝腎・去風湿・強筋骨・安胎
- 降圧:浸出液には血圧降下作用がある。体内受容器に働き手降圧反射をおこすか、延髄あるいは脊髄の血管運動中枢を抑制することによると考えられる。ただし、作用時間は短く持続性がない。また、正常家兎の遊離耳血管に対し直接拡張作用はないが、コレステロール性血管硬化の家兎に対してはあきらかな拡張作用がある。
- コレステロール降下:臨床検査の初歩的な結果では、血清コレステロールを降下するようである。
- 利尿:作用は比較的顕著で、有効成分はavicularinである。
- 抗菌:in vitro で、チフス菌・ブドウ球菌の生長を抑制する。
- 抗ウイルス:煎汁はポリオウイルスⅠ・Ⅱ・Ⅲ型およびSabin Ⅰ型に対し顕著な抑制作用がある。(直接活性を阻害するようである。)淫羊藿を配合すると抑制作用が強まる。ほかにも、ECHOウイルス、Coxackieウイルスにも顕著な抑制作用があり、インフルエンザウイルスも抑制する。
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【臨床応用】 |
- 高血圧症に用いる。肝腎陰虚で頭痛・眩暈・耳鳴・動悸などの陰虚陽亢の症状がある時に適用し、降圧作用を利用する。30~60gを煎じて茶の代わりに服用してもよいが、薬力が弱いので、生地黄・赤芍・忍冬藤などの清熱涼血薬を配合する必要がある。
- 風湿による痺痛に使用する。関節リウマチ・筋リウマチなどで、腰や膝がだるい・無力・痛む・しびれるなどの症状と同時に血虚の症状がある時に適している。循環の改善・筋弛緩(舒筋活絡)・鎮痛などの作用を利用し、独活・熟地黄・防風・党参などを配合する。
- 妊娠中の下腹部痛・性器出血(流産の前兆)、あるいは腰背痛に効果がある。
- 小児麻痺に使用する。淫羊藿を配合した方が効果がある。
- 皮膚乾燥症。中医学でいう“肌膚交錯”に使用する。血虚のために血液循環が悪く、皮膚が栄養されずに乾燥したもので、ひどいときには魚鱗状を呈する。古人は、桑寄生は“肌膚を光らせる”として皮膚乾燥症に使用しているが、作用機序については今度の研究を待たねばならない。毎回桑寄生30~60gに鶏卵1個と砂糖適量を加えて水煎服する。
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【性味】 |
味は苦、性は平 |
【帰経】 |
肝・腎経 |
【処方】 |
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【用量】 |
9~60g |
【使用上の注意】 |
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【産地】 |
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