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タイシャセキ・・代赭石 |
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タイシャセキ・・代赭石
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【基 原】 |
酸化第二鉄と二酸化ケイ素を主成分とする、天然の赤鉄鉱ヘマタイトの塊 |
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【出典】 |
神農本草経 下品 |
【別名】 |
代赭(タイシャ)
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【成分】 |
酸化第二鉄のほかTi、Mg、Al、SiおよびH2Oを含む |
【効能】 |
補血、収斂、鎮吐、止血剤 |
【薬理作用】 |
鎮胃降気・平肝熄風
鎮静・鎮嘔・止血作用がある |
【臨床応用】 |
- 嘔吐・吃逆・おくびを止める。古人はこの作用を鎮逆と称している。嘔吐・吃逆・おくび・上腹部膨満感などの胃気虚の症状があるときに適している。
食道下部や噴門部の痙攣など、食道部の閉塞感があって飲食物が通過しにくい場合に用いる。
- 頭がふらつく・目がくらむ・頭脹感・耳鳴りなどの肝陽上亢の症状を呈する高血圧症で、しかも動悸・歩行時のふらつき・手指の震え・煩躁・便秘などの症状をともなう場合に適している。
- 実証の呼吸困難に適している。心臓性喘息で、呼吸促進・胸苦しいなどの喘息発作がおこりそうなときに使用する。喘息発作後に、おくび・汗が出るなどの症状があるときにも用いる。
- 肝火・胃熱の吐血で胃気上逆をともない、咳嗽すると嘔吐しそうになる・痰に血が混じるなどのときに適用する。
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【性味】 |
味は苦、性は寒 |
【帰経】 |
肝・心包経 |
【処方】 |
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【用量】 |
9~30g。湯剤には砕いて先に煎じる。 |
【使用上の注意】 |
[補]微量の砒素(As)化合物を含むので、長期投与で中毒を起こす可能性がある |
【産地】 |
中国からの輸入品が大部分 |
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