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五臓の1つで、胃と表裏の関係にある。水穀の精微を運化し、全身に輸布し、人体の正常な機能活動を維持する。
以下のような働きが挙げられる。
①運化を主る:水穀の精微を輸布し、営血を化生する源であるため、「脾は後天の本」といわれる。
②水湿の運化を主る:水穀中の水湿を肺に上輸し全身に送る。脾気が虚弱であると水腫が発生しやすいので、「諸湿腫満は、みな脾に属す」といわれる。
③統血する:血液を統摂し、脈管を通じて全身に輸布し血管外に溢出させない。
④肌肉を主る:水穀の精微を輸布し、肌肉が豊満で四肢が正常に活動できるようにする。
⑤口に開竅する:脾気は口に通じ、飲食物の味を感じる。
⑥その栄は唇にあり:脾の機能の状態は唇の色に反映する。
⑦喜燥悪湿・昇を主る:胃が燥を嫌うのに対し、脾は水湿を運化するために燥を好み、胃気が降下するのに対し、脾気は肺に水穀の精微や水湿を上輸するために上昇するという性質がある。
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