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薬物の作用する方向をいう。
昇は上昇、降は下降、浮は浮散上行、沈は瀉利下行。
昇浮薬は上行性・外向性に働き、昇陽・発表・散寒などの作用を現す。
沈降薬は下行性・内向性に働き、潜陽・降逆・収欽・清熱・滲湿・瀉下などの作用を現す。
温熱性で味が辛甘の薬物の大多数には昇浮の作用がある(麻黄・桂枝・黄耆など)。
寒涼性で味が苦酸の薬物の大多数には沈降の作用がある(大黄・芒硝・黄柏など)。
花や葉および軽質の薬物には昇浮作用をもつものが多い(辛夷・薄荷葉・升麻など)。
種子・果実および重質の薬物には沈降作用をもつものが多い(紫蘇子・枳実・寒水石など)。
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