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狭義には呼吸道に分泌される喀痰、広義には病変によって津液が変化して生成され器官や組織内に停積した粘稠性物質をさす。
痰の性質から風痰・熱痰・寒痰・燥痰・湿痰などが区別され、痰による病証には痰飲・痰火・痰核・痰濁・頑痰・宿痰・伏痰などがある。
痰の生成は肺・脾との関係が大きく、六淫の邪は肺を傷害して痰を生じ、脾陽虚弱で水湿が停聚すると痰が発生するので、「脾は生痰の源」「肺は貯痰の器」といわれる。
痰は気とともに昇降し至るところで病変を起こし、痰迷心竅・湿濁上擾・痰阻経絡・痰注関節などさまざまな病証が現れる。
また、張景岳は、「怪病奇病は痰に属す」と述べている。
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