コウイ・・膠飴のことなら家庭の中医学  
漢方薬一覧中医漢方処方解説
コウイ・・膠飴中医生薬解説
コンビニ漢方
症状から見た
中医用語解説
無料漢方相談
免責
リンク
著作権
当サイトのコンテンツを複製した運営サイトおよびブログが多々ございます。
当サイトのコンテンツは、当サイトが保有しており、著作権法で保護されております。
当サイトの許可なく複製したり、内容を変更しての2次利用などはしないでください。
 

 コウイ・・膠飴

コウイ・・膠飴

  コウイ・・膠飴  
コウイ・・膠飴
【基 原】
イネ科(Gramineae)の米、麦、粟などのでんぷん質に富んだ種子を粉末にして、麦芽を加え、アミラーゼを作用させて糖化させ、これを煮詰めたもの


コウイ・・膠飴
【出典】 名医別録  上品
【別名】 飴糖(イトウ)
【成分】 麦芽糖、デキストリン(dextrin)、マルトース(maltose)など
【効能】 滋養強壮、緩和、鎮静、鎮痛、鎮咳
【薬理作用】 補中緩痛・潤肺止咳
滋養強壮・健胃作用がある
【臨床応用】
  1. おさえると痛みが減少する(喜按)腹痛・空腹時痛・食べると痛みが減る・味覚がうすい・熱い飲食物を好む・唾液が多い・舌湿淡紅・脈弦緩あるいは沈遅などの虚寒(陽虚のために生じた寒象のこと。)の症状に用いる。消化性潰瘍・慢性胃炎・腸管癒着などによく見られる。
  2. 乾咳・無痰・声が低く小さい・動くと息切れする・呼気が長いなどの肺虚の症状に用いる。慢性気管支炎・肺結核などによく見られる。
    このほか民間では、稲ののぎを食べてしまったときに膠飴を頻回に食べると、胃腸を保護し、稲ののぎを排出する助けになるとされている。また、烏頭・附子などの中毒には膠飴を服用すると解毒の補助になる。
【性味】 味は甘、性は微温
【帰経】 脾・肺・胃経
【処方】 小建中湯黄耆建中湯など
【用量】 湯剤には1日量15~60gをとかし2~3回に分けて服用する。
【使用上の注意】
  1. 膠飴は非常に甘いため、腹部膨満を生じやすく、多量に服用すると嘔吐をおこすので、腹部膨満・悪心・嘔吐などに症状があるときには使用しない。泥状便・歯痛などにも使用しない方がよい。
  2. 膠飴・密糖(蜂密)・紅糖(黒砂糖)・氷砂糖・白砂糖の比較:
    膠飴は補中益気の力があるので、温補剤に配合して使用する。
    蜂蜜の味は甘、性は平で、潤肺潤腸の力がある。燥咳・便秘に、清熱滋潤薬か瀉下薬を配合してしよう使用する。
    黒砂糖の味は甘、性は温で、産後の虚寒による咳嗽に使用する。清熱解毒の力もある(利尿作用に関連すると考えられる)ので、湿熱による下痢に用いる。
    白砂糖は嘔吐をおこしやすい(動風)ので薬として使うことは少なく、たまに風熱による咳嗽に用いるぐらいである。氷砂糖は清熱滋潤の力があるので虚弱な者の咳嗽に用いるとよい。
【産地】 日本、中国など

Copyright (C) 2001 sm-sun.com All Rights Reserved.