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ヨクイニン |
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ヨクイニン
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【基 原】 |
ハトムギCoix lachryma-jobi L. var. mayuen
Stapf(イネ科Gramineae)の種皮を除いた種子。外殻をつけたままのものは鳩麦(キュウバク又はハトムギ)として区別する |
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【出典】 |
神農本草経 上品 |
【別名】 |
薏米(ヨクマイ)、苡米(イマイ) |
【成分】 |
コイキセノライド(coixenolide)、コイシン(prolamin様蛋白質)、アミノ酸、ビタミンB1その他を含む |
【効能】 |
利尿、消炎、排膿、鎮痛、鎮痙、強壮 |
【薬理作用】 |
利水滲湿・清熱・排膿・除痺・健脾止瀉
鎮痙作用・止瀉作用
その他エーテルにより抽出したヨクイニン油には、遊離した心臓・腸管・子宮に対し興奮作用がある。 |
【臨床応用】 |
補助薬として、利尿消退・去風止痛・健脾止瀉に用いる。
- 軽症の水腫、とくに脚気による水腫に適している。慢性腎炎による軽度の浮腫に用いる。
- 内臓の化膿症(内癰)に用いる。
- 湿熱による痺痛(筋リウマチ・多発性神経炎など)に用い、筋肉の痙攣による疼痛を緩解する。熱象・寒象どちらに用いてもよい。
- 健脾止瀉に用いる効力は山薬より弱いが、食欲を増して消化を助けるので、脚気・脾虚による下痢に効果がある。
このほか、皮膚の扁平疣贅にも効果がある。ヨクイニン30gを煎じて服用するか、60gを粥にして食べ、1ヶ月間ぐらい続けると効果がある。作用機序については今後の研究に待たねばならない。
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【性味】 |
味は甘・淡、性は微寒 |
【帰経】 |
脾・胃・肺経 |
【処方】 |
ヨクイニン 麻杏薏甘湯、薏苡仁湯、参苓白朮散 |
【用量】 |
15~30g。60~90gまで用いてよい。 |
【使用上の注意】 |
- 主として生で用い、炒ったものは健脾だけに用いる。
- 効力はおだやかなので大量に用いる方がよい。
- 実験的に coixenolide は Ehrlich
腹水ガンの生長を抑制するとの報告がある。臨床的にも、乳ガンにヨクイニン・白花蛇舌草・全蝎・生甘草などを配合して試験的に使用しているが、治療効果についてはなお観察を要する。なお、ヨクイニンのアセトン抽出物には抗ガン作用が認められていない。
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【産地】 |
中国、タイ、日本 |
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