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葛根湯加川芎辛夷

葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)

葛根湯加川芎辛夷「葛根湯加川芎辛夷」は「葛根湯」に川芎と辛夷を加えたもので、我が国の経験方として特に鼻炎、鼻づまり、蓄膿症に用いられる薬方です。
アレルゲン、寒冷等によるアレルギーやウイルス感染により鼻粘膜がうっ血し、鼻づまりなどの症状をひきおこします。このような症状や、長引いて慢性化した鼻炎、蓄膿症に効果があります。

製品名称 「クラシエ」漢方葛根湯加川芎辛夷エキス顆粒
成分 成人1日の服用量3包(1包2.0g)中
葛根湯加川芎辛夷エキス粉末・・・2,350mg 〔カッコン・マオウ各2.0g、タイソウ・センキュウ・シンイ各1.5g、ケイヒ・シャクヤク・カンゾウ各1.0g、ショウキョウ0.5gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。
効能 比較的体力があるものの次の諸症:鼻づまり、蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満2才以上・・・1回1/3包
2才未満・・・1回1/4包
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葛根湯加川芎辛夷(煎じ薬)・ K21(薬局製剤)

葛根湯加川芎辛夷は、「傷寒論」・「金匱要略」に収録されている、葛根湯に川芎と辛夷を加えた、鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎に用いられる漢方薬です。

製品名称 葛根湯加川芎辛夷(煎じ薬)・ K21(薬局製剤)30日分
参考価格 ¥8000(税抜き)
成分 葛根5.0;麻黄・大棗各4.0;桂枝・芍薬・生姜各3.0;川芎・辛夷・甘草2.0
効能 鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎
用法用量 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。
大人は上記の通り
14才~7才 大人の2/3
6才~4才 大人の1/2
3才~2才 大人の1/3
2才未満 大人の1/4
3カ月未満 服用しないこと
を1回とし1日2回服用
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葛根湯加川芎辛夷中医処方解説

表寒・表実(悪寒、無汗、発熱、頭痛などで項背のこわばりをともなうもの、鼻閉、鼻汁のあるもの)

処方名 葛根湯加川芎辛夷
効能 調和営衛・宣散通竅
解説

葛根湯加川芎辛夷は散寒解表(辛温解表)の麻黄・桂枝・生姜と生津の葛根、滋養の芍薬・大棗・甘草と活血の川芎、通竅の辛夷から構成されています。 熱のため副鼻腔が炎症を起こすと、特に鼻づまりが強く肩こりや頭重などの症状や濃い鼻汁が出ます。 葛根で患部および筋肉の強ばりを緩め、芍薬・川芎で血液の循環をよくし、肩こりや頭重などを緩和し炎症を鎮めます。辛夷は川芎とともにのぼせを下げて、新陳代謝をよくし鼻づまりを改善する働きがあります。

治療の現場から 膿性鼻汁が多いときは、五虎湯を合方します。 鼻閉・鼻漏・後鼻漏の症状を訴え慢性化したしたもの項背部のこわばり・無汗・頭重・頭痛
※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。
臨床応用 扁桃腺炎、肩こり、蓄膿症、慢性鼻炎、じんま疹、乾燥性皮膚炎・感冒、筋炎、目耳鼻症、結膜炎、角膜炎、中耳炎