「越婢加朮湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『金匱要略[キンキヨウリャク]』に収載されている薬方です。「越婢湯[エッピトウ]」に朮を加えたもので、浮腫がひどく、尿量が減少し、尿が出にくい場合に用いられます。
「EX.エッピカジュツトウシール」は、「越婢加朮湯」を散剤としたもので口が渇き、浮腫があり、尿量が減少する方の関節炎、湿疹などに用いられます。
製品名称 | EX.エッピカジュツトウシール(越婢加朮湯) |
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成分 | 成人1日の服用量3包(1包1g)中 越婢加朮湯水製エキス・・・1,000mg 〔マオウ3.6g、セッコウ12.0g、ショウキョウ0.8g、タイソウ2.4g、カンゾウ0.4g、ビャクジュツ2.0gより抽出。〕 カンゾウ末・・・600mg 添加物として、デンプンを含有する。 |
効能 | 体力中等度あるいはそれ以上で浮腫(むくみ)があり、口が渇き、汗が出て、尿量が減少する傾向にあるものの次の諸症:浮腫(むくみ)、関節痛、関節炎、湿疹、夜尿症、目のかゆみ・痛み |
用法用量 | 次の量を1日3回食間又は空腹時に温湯で服用。 成人(15才以上)・・・1回1包 15才未満・・・服用しないこと |
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越婢加朮湯が適用するむくみは、急激に発生する全身の浮腫と尿量減少で、浮腫は顔面にはじまり全身に及ぶ。皮膚には光沢があり圧すると陥凹するがすぐにもとにもどるもの。初期には、発熱・悪風・咽痛・咳嗽などの表証をともなうことが多い。舌苔は薄白・脈は浮滑。一般的な浮腫・水腫に用いても良い。
処方名 | 越婢加朮湯 |
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効能 | 疏風宣肺、利水 |
解説 |
越婢加朮湯は風水に対する代表処方です。「風水」とは、アナフィラキシー型アレルギー反応・炎症その他により、全身の毛細管透過性が亢進して生じる浮腫と考えられます。
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治療の現場から | 関節が熱感があって赤く腫れてていたらファーストチョイスとして使用します。 口渇があり浮腫がひどく小便がすくないものに使用します ※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。 |
臨床応用 | 急性腎炎、慢性腎炎急性増悪などで風水を呈するもの。炎症性浮腫、・湿疹・蕁麻疹・帯状疱疹・関節水腫などに用います。 |