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玉屏風散

玉屏風散(ぎょくへいふうさん)

玉屏風散玉屏風散は、消化を助け食滞を取り除く平胃散にさらに消導薬の神麴、麦芽、山査子を加えたものです。気の流れを改善し、胃腸の働きを正常に戻し、食べたものの消化を助けます。

製品名称 加味平胃散エキス細粒G「コタロー」
成分 成人1日の服用量3包(1包1.5g)中
水製エキス 4.1g (ソウジュツ3.2g,コウボク・チンピ各2.4g,カンゾウ・ショウキョウ各0.8g,タイソウ・シンキク・バクガ・サンザシ各1.6g)
添加物として含水二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム、トウモロコ
シデンプン、アメ粉を含有しています。
効能 体力中等度以下で、腹部は力がなくて、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、はきけ、嘔吐などを伴うものの次の諸症:神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
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玉屏風散中医処方解説

玉屏風散の処方名のキーワードは、屏風(びょうぶ)という言葉です。屏風は壁のように完全にものを遮断してしまうのではなくて、必要なものを通過させ、入ってはならないものをくい止める働きがあります。頭に玉(ぎょく:虫飾品などの意味)がついているのは、大変貴重なものという印。屏風で(免疫力で)外からの邪を済ぎ、外的要因から身体をしっかり守る薬と老えらます。

処方名 玉屏風散
効能 益気固表止汗
解説

黄耆・白朮の補気薬と防風の?風薬で構成され、主薬の黄耆と白朮で、肺と脾の気を補い、増強します。

とくに肺気が充実され、体表部を固摂する機能が回復すると、汗腺の開閉も正常になり、異常汗は、止ります。少量の防風を配合して、風邪の侵入を防ぎ、風邪などの感染症を未然に防止します。

まさに漢方の治療原則の扶正?邪に基づいた処方です。抵抗力を高めて、病原菌を寄せ付けないようにしていきます。

治療の現場から 玉屏風散や桂枝湯は、肌表が緩んで、昼間でも汗をかく場合に使用します。陰虚から生じたほてりが、夜中に汗を押し出し、寝汗となる場合には六味丸を用います。風邪や気管支炎、慢性鼻炎、花粉症、慢性蕁麻疹、喘息の長期管理などに応用されています。桂枝湯は調和営衛で主に営衛不和の自汗を治し、かつ解表で外感風寒の表虚証を治します。
臨床応用 表虚自汗、風邪引きやすい人や、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹