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半夏瀉心湯

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

半夏瀉心湯「半夏瀉心湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『金匱要略[キンキヨウリャク]』に収載されている薬方です。
みぞおちがつかえ、ときに悪心、嘔吐があり、食欲不振で腹が鳴り、軟便や下痢の傾向のある人の、急・慢性胃腸カタル、醗酵性下痢、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症などに効果があります。

製品名称 半夏瀉心湯エキス顆粒「クラシエ」
成分 成人1日の服用量3包(1包1.5g)中 半夏瀉心湯エキス・・・2,000mg 〔オウレン0.5g、ハンゲ2.5g、ニンジン・オウゴン・ショウキョウ・カンゾウ・タイソウ各1.25gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。
効能 体力中等度で、みぞおちがつかえた感じがあり、ときに悪心、嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便又は下痢の傾向のあるものの次の諸症:急・慢性胃腸炎、下痢・軟便、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満2才以上・・・1回1/3包
2才未満・・・服用しないこと
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半夏瀉心湯料(煎じ薬)・ K162(薬局製剤)

半夏瀉心湯は、「傷寒論」・「金匱要略」に収録されている、みぞおちがつかえ、お腹がゴロゴロして下痢するもの等に用いられる漢方薬です 。

製品名称 半夏瀉心湯(煎じ薬)・ K162(薬局製剤)30日分
参考価格
成分 半夏4.0;黄芩・人参・大棗各3.0;乾姜・甘草各2.0;黄連1.0
効能 みぞおちがつかえ、ときに悪心、嘔吐があり、食欲不振で腹が鳴って、軟便又は下痢の傾向のあるものの次の諸症:急・慢性胃腸カタル、発酵性下痢、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症
用法用量 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。
大人は上記の通り
14才~7才 大人の2/3
6才~4才 大人の1/2
3才~2才 大人の1/3
2才未満 大人の1/4
を1回とし1日2回服用
3カ月未満 服用しないこと
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半夏瀉心湯中医処方解説

悪心・嘔吐・吃逆・上腹部の膨満感とつかえ(圧するとやや抵抗がある)などの胃気上逆の症候に、腹鳴・下痢などをともなう脾胃不和に用います。舌苔は白~微黄・脈は滑。発熱性疾患で、少陽病(半表半裏症)に対し誤って下法を行ったときに発生することもあります。

処方名 半夏瀉心湯
効能 和胃降逆・消痞・止瀉・清熱・調和腸胃
解説 食べ過ぎ・飲み過ぎのため、あるいはそれに神経的なものが加わったために、みぞおちのあたりがつかえたりします。 半夏は、自律神経を安定させ、乾姜・甘草・大棗は、胃に停滞している水分を尿として流し、水分代謝をよくして、吐き気、ゲップ、腹鳴、下痢などの症状を緩和します。 黄連・黄芩は、胃の炎症を鎮め、黄連・黄芩は人参とともに、みぞおちのつかえをとります。胃腸の調子を整えることによって、眠れないという症状を緩和していきます。
治療の現場から 下痢、腹嶋がつよいときは、芍薬甘草湯などを合方します。
もたれが強いときには、平胃散を合方します。
いらいら、口が苦い、口渇、胸やけなどが強ければ、黄連解毒湯を合方します。
使用目標は、心窩部のつかえ・上腹部の軽い痛み・腹中雷鳴
※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。
臨床応用 急性胃炎・慢性胃炎・胃十二指腸潰瘍・消化不良症・胃腸神経症・妊娠嘔吐あるいは感冒などの感染症で、脾胃不和を呈するもの