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葛根湯(かっこんとう)

葛根湯

葛根湯「葛根湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『傷寒論[ショウカンロン]』『金匱要略[キンキヨウリャク]』に収載されている薬方です。かぜや肩こりなどに効果があります。かぜのひきはじめで、発熱して体がゾクゾクし、寒気がとれないような症状に効果があります。

製品名称 葛根湯エキス顆粒Aクラシエ
参考価格
成分 成人1日の服用量3包(1包2.0g)中
葛根湯エキス・・・5,200mg
〔カッコン8.0g、マオウ・タイソウ各4.0g、ケイヒ・シャクヤク各3.0g、カンゾウ2.0g、ショウキョウ1.0gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含有する。
効能 体力中等度以上のものの次の諸症:感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み 。
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満・・・服用しないこと
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葛根湯料(煎じ薬)・ K20(薬局製剤)

葛根湯は、「傷寒論」・「金匱要略」に収録されている、感冒や肩こり、筋肉痛等に用いられる漢方薬です。

製品名称 葛根湯(煎じ薬)・ K20(薬局製剤)30日分
参考価格
成分 葛根5.0;麻黄・大棗各4.0;桂枝・芍薬・生姜各3.0;甘草2.0
効能 感冒,鼻かぜ、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み
用法用量 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。
大人は上記の通り
14才~7才 大人の2/3
6才~4才 大人の1/2
3才~2才 大人の1/3
2才未満 大人の1/4
3カ月未満 服用しないこと
を1回とし1日2回服用
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葛根湯中医処方解説

葛根湯は、桂枝湯に麻黄と葛根を加えたもので、麻黄で強く邪を発散し、葛根で筋肉のこわばりを解消します。悪寒・無汗・発熱・頭痛・身体痛・咳嗽あるいは呼吸困難・口渇がないなどで、鼻閉・鼻みず・ふるえ・項背部のこわばりをともなうものに用います。また、桂枝・麻黄の辛温解表と葛根の辛涼解表の配分があるため、傷寒と温病の中間型にも用いることができ、適応が広い処方です。

処方名 葛根湯
効能 辛温解表・生津・舒筋
解説

麻黄・桂枝・生姜・葛根は、発熱状態では発汗、解熱に働き、悪寒、頭痛、身体痛などの表証を緩解します。(辛温解表)
芍薬・甘草・大棗は、発汗過多になるのを抑制し、葛根・芍薬・甘草・大棗は、筋肉のけいれんを緩解します(舒筋)。
葛根は、特に項背部のこわばりに奏効します。また、滋潤の効果をもちます。芍薬・甘草・大棗は、腸管のけいれんを緩解して腹痛をとめ、葛根は下痢をとめます。
桂枝・生姜は、消化液の分泌を高め蠣動を調整して、消化吸収を補助します。

治療の現場から 熱感の強い感染症、又は皮膚の化膿などには、五虎湯を合方します。 感冒の初期で自然発汗が無く悪寒発熱頭痛、項背部のこわばりなど
※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。
※注意 
葛根湯は自汗(自然に出る汗)のある人には 、用いてはいけません。
臨床応用 葛根湯は、感冒・インフルエンザ・その他の感染症の初期などで、表寒・表実を呈するもの。肩こり・肩関節周囲炎・寒冷じんましん・鼻炎などに試用してもかまいません。