甘露飲は、口内炎がよくできる人、舌が荒れて痛い 、歯茎が腫れるなどの症状を改善する効果があります。
脾胃に湿熱が溜まることによって生じる歯槽膿漏や口内炎、咽頭炎などによく使われます。臨床では、脾胃に湿熱があり、裏に瘀熱があって、しかも胃腸が弱く虚証の人で、口舌・咽頭・歯茎などが腫脹びらんして膿血を出す人に良く使用されます。
処方名 | 甘露飲 |
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効能 | 滋陰和胃・滋陰補腎 |
解説 |
甘露飲のあう人は、津液不足によって体が熱を帯びるいわゆる陰虚内熱の人で、慢性病や疲労による消耗や津液が不 足した事によって虚熱が生まれ、口腔内が乾燥し粘膜が萎縮している状態の方です。再発を繰り返す難治性の口内炎や歯周病の人が多く、中には慢性病に付随して発症したり免疫異常を伴うことも多くあります。 |
治療の現場から | 中高年の大多数が歯周炎を起こす歯周病(歯槽膿漏)を患っている言われています。歯周病は歯が抜けるだけではなく、糖尿病や心臓病などの病気を悪化させることがわかってきました。 |
臨床応用 | 慢性歯周炎、歯槽膿漏、口内炎、咽頭炎、慢性胃炎などで胃陰虚、湿熱を呈するもの |