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冠心逐瘀丹

冠心逐瘀丹(かんしんちくおたん)

冠心逐瘀丹●中年以降又は高血圧傾向のある方の頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸の改善を目的とした生薬製剤です。

●「冠心逐瘀丹」は、中国国家プロジェクト開発の冠不全(心臓病、心筋梗塞)治療薬「冠心Ⅱ号方」を基にした生薬製剤です。冠心逐瘀丹は、活血祛瘀にウエイトを置かれた処方です。

製品名称 冠心逐瘀丹料エキス顆粒クラシエ
参考価格
成分 成人1日の服用量3包(1包1.9g)中
冠心エキス・・5,200mg
〔タンジン4.5g、シャクヤク・センキュウ・コウカ各2.25g、モッコウ・コウブシ各1.125gより抽出。〕
添加物として、乳糖、ヒドロキシプロピルセルロースを含有する。
効能 中年以降又は高血圧傾向のあるものの次の諸症:頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満は服用しないこと
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冠心逐瘀丹中医処方解説

血瘀の症状は、頑固な固定性の鈍痛や刺痛(頭痛・胸痛・胸脇部痛・腰痛・四肢痛など)・夜間に増強する傾向があります。心臓部の固定制疼痛あるいは激痛で左肩から背中に放散する・胸骨部の圧迫感・胸苦しいなどの症状で、舌質は 暗紅~紫あるいは瘀点があります。一般的な血瘀に使用してもかまいません。

処方名 冠心逐瘀丹
効能 行気活血・祛瘀止痛
解説 冠心逐瘀丹は、構成生薬すべては、血管拡張と血行促進の作用をもち、川芎、芍薬、丹参には、鎮静・降圧作用があります。冠心逐瘀丹は、活血祛瘀にウエイトが置かれ、活血する順気が必要ですので川芎、芍薬、丹参の行気薬の意義は重要で、行気活血・祛瘀止痛のすばらしい処方です。
治療の現場から 痰が多ければ半夏厚朴湯二陳湯を合方します
別名で、冠元顆粒、冠源活血丸・冠心調血飲として同じ処方が販売されています。
臨床応用 消化管のけいれん性疼痛・胆石症の疼痛発作・尿路結石の疼痛発作・筋膜性腰痛・腓腹筋けいれん・坐骨神経痛・肩こり症・ねちがいなどに、頓服として用います。