「香蘇散」は、漢方の古典といわれる中国の医書『太平恵民和剤局方[タイヘイケイミンワザイキョクホウ]』に収載されている薬方です。
胃の調子が悪くてみぞおちがつかえ、気分がすぐれないような時に、或いは感冒の初期で頭痛、頭重、悪寒などがあり、腹痛、悪心・嘔吐などを伴う場合に用いられます。
胃腸虚弱で神経質の人の風邪の初期に効果があります。
製品名称 | 香蘇散料エキス顆粒「クラシエ」 |
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参考価格 | |
成分 | 成人1日の服用量3包(1包1.5g)中 香蘇散料エキス・・・850mg 〔コウブシ1.75g、チンピ1.5g、ソヨウ0.75g、カンゾウ・ショウキョウ各0.5gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。 |
効能 | 体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱いものの次の諸症:かぜの初期、血の道症 (注)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。 |
用法用量 | 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。 成人(15才以上)・・・1回1包 15才未満7才以上・・・1回2/3包 7才未満4才以上・・・1回1/2包 4才未満2才以上・・・1回1/3包 2才未満・・・服用しないこと |
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香蘇散は、「和剤局方」に収録されている、胃腸虚弱で神経質な人の風邪の初期に用いられる漢方薬です
香蘇散は、「胃腸型感冒」に対して作られた処方ですが、広く脾胃気滞に応用してもかまいません。
表寒証の重症には効きません。香附子は疏肝解欝・調気に、紫蘇葉は解欝和胃に働くので、肝胃気痛・肝鬱などにもちいても有効です。
処方名 | 香蘇散 |
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効能 | 理気和胃・理気解表 |
解説 |
理気止痛の香附子、理気化痰・和胃止嘔の紫蘇葉・陳皮・生姜、および甘草から構成されています。 |
治療の現場から | 神経性胃炎・胃炎・胃腸神経症などで、脾胃気滞を呈するもの。胃腸型感冒。気滞があると、他処方の薬効が現れにくいので加方するとよい。特に、肝鬱などに応用するとよい。柴胡桂枝湯や小柴胡湯との合方します。
腹部膨満感が強ければ平胃散を合方します。 使用目標として胃のつかえがあります。 葛根湯や麻黄湯を服用すると胃腸障害を起こすような人に使用します。 魚介類のじんましんに使用します。 ※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。 |
臨床応用 | 貧血症、ヒステリー、神経症、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃酸過多、胃下垂、慢性胃炎、慢性胃痛、動脈硬化、悪阻、婦人月経痛 |