「麻杏薏甘湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『金匱要略[キンキヨウリャク]』に収載され、関節や筋肉の痛みに対して使用されている薬方です。
汗が出たまま風にあたったり、気温の低下や水にぬれるなどで長い時間からだを冷やした後で、関節や筋肉が腫れて痛むというような神経痛、関節痛、筋肉痛に効果があります。
製品名称 | 麻杏薏甘湯エキス顆粒「クラシエ」 |
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参考価格 | |
成分 | 成人1日の服用量3包(1包1.5g)中 麻杏薏甘湯エキス粉末・・・1,600mg 〔マオウ4.0g、キョウニン3.0g、カンゾウ2.0g、ヨクイニン10.0gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含有する。 |
効能 | 関節痛、神経痛、筋肉痛 |
用法用量 | 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。 成人(15才以上)・・・1回1包 15才未満7才以上・・・1回2/3包 7才未満4才以上・・・1回1/2包 4才未満2才以上・・・1回1/3包 2才未満・・・服用しないこと |
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麻杏薏甘湯は、「金匱要略」に収録されている、関節痛、神経痛、筋肉痛に用いられる漢方薬です。
製品名称 | 麻杏薏甘湯(煎じ薬)・ K181(薬局製剤)30日分 |
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参考価格 | |
成分 | 薏苡仁10.0;麻黄4.0;杏仁3.0;甘草2.0 |
効能 | 病後の体力低下、疲労倦怠,食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血 |
用法用量 | 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。 大人は上記の通り 14才~7才 大人の2/3 6才~4才 大人の1/2 3才~2才 大人の1/3 2才未満 大人の1/4 を1回とし1日2回服用 3カ月未満 服用しないこと |
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風湿の表証:頭痛・頭が重い・軽度の悪寒・微熱・腰や背中あるいは全身のしびれ痛みとだるさ・運動障害などの症候があり、舌苔は白・脈は浮。
処方名 | 麻杏薏甘湯 |
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効能 | 袪風湿・解表・止咳平喘・止痛 |
解説 | 麻黄・薏苡仁は、しびれ痛みを改善する(社風湿)。 甘草は、鎮痛によりこれを補助します。 また、組織中の水分を血中に吸収して利尿作用により除き、浮腫を改善します(利水)。 杏仁もこれを補助し、麻黄は、表在血管を拡張して血行を促進します(通陽)。 甘草は、諸薬を調和し、胃腸を保護します。薏苡仁も消化吸収を促進する働きがあります。また、薏苡仁は、消炎に働き炎症をしずめる作用もあります。(清熱)。 |
治療の現場から | 症状が慢性化しているときは薏苡仁湯に変方します。 痛散湯は、麻杏薏甘湯に防已を加えたものです。 |
臨床応用 | 感冒・インフルエンザ・ねちがい・頸肩腕症候群・腰痛症・坐骨神経痛などで、風湿の表証を呈するものに使用します。 |