「麻黄湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『傷寒論[ショウカンロン]』に収載されている薬方です。古くよりかぜの初期症状に用いられています。
かぜのひきはじめで、さむけがして発熱、頭痛があり、身体のふしぶしが痛い場合の感冒、鼻かぜに効果があります。
製品名称 | 「クラシエ」漢方麻黄湯エキス顆粒 |
---|---|
参考価格 | |
成分 | 成人1日の服用量3包(1包1.0g)中 麻黄湯エキス粉末M・・・800mg 〔マオウ・キョウニン各2.5g、ケイヒ2.0g、カンゾウ0.75gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含有する。 |
効能 | 体力充実して、かぜのひきはじめで、さむけがして発熱、頭痛があり、せきが出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの次の諸症:感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまり |
用法用量 | 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。 成人(15才以上)・・・1回1包 15才未満7才以上・・・1回2/3包 7才未満4才以上・・・1回1/2包 4才未満2才以上・・・1回1/3包 2才未満・・・1回1/4包 |
販売サイト |
麻黄湯は、「和剤局方」に収録されている、体力低下の改善に用いられる漢方薬です。
悪寒・無汗・発熱・頭痛・身体痛・咳嗽あるいは呼吸困難・口渇がないなどで、鼻閉・鼻みず・ふるえをともなう症状があります。舌苔は白薄・脈は浮緊。
処方名 | 麻黄湯 |
---|---|
効能 | 辛温解表・止咳平喘 |
解説 | 麻黄・桂枝は、発熱状態では発汗、解熱に働き、悪寒、ふるえ、頭痛、身体痛などの表証を緩解します(辛温解表)。 麻黄と桂枝の組み合わせは、強い発汗作用をあらわします。麻黄は、気管支平滑筋のけいれんを緩解し呼吸困難を改善します(平喘)。 麻黄・杏仁・甘草は、鎮咳、痰を抑制する作用をもち(止咳)甘草・桂枝は、消化吸収を補助します。 甘草は、発汗が過多になるのを防止します。 麻黄は、利尿に、桂枝は、鎮痛に働きます。 |
治療の現場から | 気・血・津液の虚のもの、熱証のものには用います。夏期は発汗傾向にあるので慎重に用います。 使用目標 感冒の初期で自然発汗が無く悪寒発熱頭痛、項背部のこわばりなどが強い |
臨床応用 | インフルエンザ・各種感染症の初期で、表寒・表実を呈するもの。気管支炎・気管支喘息の発作期・アレルギー性鼻炎の発作期などに、頓服として用いる。夜尿症にも試用してもかまいません。 |