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人参湯(にんじんとう)

人参湯

人参湯「人参湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『傷寒論[ショウカンロン]』に収載されている薬方です。別名を「理中丸[リチュウガン]」ともいわれ、理中とは胃腸の機能の衰弱に効果があるという意味です。
疲れやすくて手足などが冷えやすい人の胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛、急・慢性胃炎に効果があります。

製品名称 人参湯エキス顆粒「クラシエ」
参考価格
成分 成人1日の服用量3包(1包1.5g)中
人参湯エキス・・・1,200mg 〔ニンジン・ビャクジュツ・カンゾウ・カンキョウ各1.5gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。
効能 体力虚弱で、疲れやすくて手足などが冷えやすいものの次の諸症:胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛、急・慢性胃炎
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満2才以上・・・1回1/3包
2才未満・・・服用しないこと
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人参湯料(煎じ薬)・ K156(薬局製剤)

人参湯は、「傷寒論」・「金匱要略」に収録されている、胃腸虚弱、胃アトニー、下痢、嘔吐、胃痛に用いられる漢方薬です。

製品名称 人参湯(煎じ薬)・ K156(薬局製剤)30日分
参考価格
成分 人参・甘草・朮各3.0;乾姜2.0~3.0
効能 手足等が冷えやすく,尿量が多いものの次の諸症:胃腸虚弱,胃アトニー,下痢,嘔吐,胃痛
用法用量 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。
大人は上記の通り
14才~7才 大人の2/3
6才~4才 大人の1/2
3才~2才 大人の1/3
2才未満 大人の1/4
を1回とし1日2回服用
3カ月未満 服用しないこと
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人参湯中医処方解説

【脾胃虚寒(脾胃陽虚)】  
中焦虚寒倦怠無力感・食欲不振・息切れ・声に力がない・味がない・腹がよく脹るなどの脾胃気虚の症候に、腹痛(冷えると増強し暖めたりおさえると軽減する)・口は渇かない(飲む場合には暖かいものを好む)嘔吐・つばやよだれが多い・尿が薄く多量・手足や腹の冷え・泥状~水様便(ときには便秘)などの虚寒の症状をともなう人に使用します。舌質は淡白で胖大・舌苔は白滑・脈は沈遅で無力
【脾胃実寒(寒邪直中・中寒)】 冷たい飲食物のとりすぎや寒冷の環境によって急に発症する、腹痛・嘔吐・下痢(回数多く泥状~水様)・腹部膨満・上腹部のつかえなどの症状。口渇はなく、手足の冷えや顔面口唇の蒼白がみられ人に用います。舌苔は滑・脈は沈緊で遅
【陽虚不摂血】 鼻出血・血便・不正性器出血などがみられ、顔色が白い・息切れ・元気がない・脈が細または虚大無力などをともないます。

処方名 人参湯
効能 温中散寒、補気健脾
解説 温陽散寒の乾姜は、中焦を温めて陽気を高揚し裏寒を除く主薬です。 補気健脾の人参は、脾胃の気を補って運化を強め、昇降を回復させると共に補気摂血にも働きます。 甘温の白朮は健脾燥湿によって人参を助け、甘草は益気和中するとともに諸薬を調和します。
治療の現場から 脾胃の裏寒 腹部軟弱で、振水音(胃内停水)
※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。
臨床応用 慢性胃炎・胃十二指腸潰瘍・慢性結腸炎・消化不良症・その他の慢性疾患で、脾胃虚寒の症候を呈するもの。あるいは急性胃炎・急性腸炎などで、脾胃実寒(寒邪直中)を呈するものに使用します。