「乙字湯」は、江戸時代に著名な医学者の原南陽[ハラナンヨウ]が「ぢ疾」専門の漢方処方として創製し、その後、処方内容を改良して今日まで広く使用されている薬方です。
いぼ痔、きれ痔、便秘に効果があります。穏やかな排便作用により、便通を整えます。血液循環をよくして患部のうっ血をとり、痔核、きれ痔などの疼痛や、出血を止める効果があります。
製品名称 | 「クラシエ」漢方乙字湯エキス顆粒 |
---|---|
参考価格 | |
成分 | 成人1日の服用量3包(1包1.5g)中 乙字湯エキス・・・2,400mg 〔ジオウ・トウキ・センキュウ・シャクヤク各2.0g、オウレン・オウバク各0.75g、オウゴン1.5g、サンシシ1.0gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。 |
効能 | 大便がかたくて便秘傾向のあるものの次の諸症:痔核(いぼ痔)、きれ痔、便秘 |
用法用量 | 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。 成人(15才以上)・・・1回1包 15才未満7才以上・・・1回2/3包 7才未満4才以上・・・1回1/2包 4才未満2才以上・・・1回1/3包 2才未満・・・1回1/4包 |
販売サイト |
乙字湯は、「叢桂亭医言小言」に収録されている、痔疾患に用いられる漢方薬です。
乙字湯は脱肛・痔核脱出に対するもので、出血・外陰部のかゆみ・湿疹にもちいます。
処方名 | 乙字湯 |
---|---|
効能 | 清熱化湿、活血、升提 |
解説 |
乙字湯は脱肛・痔核脱出に対するもので、升麻・柴胡で骨盤内筋肉の緊張を正常化し、甘草・当帰で筋肉のけいれんを緩和します。 |
治療の現場から | 肛門・陰部での疼痛や痒みが出る人もいます 便が硬い 下腹部の抵抗圧痛を感じることが多い 脱肛・痔核の脱出(疼痛・出血を伴うもの) ※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。 |
臨床応用 | 脱肛・痔核脱出・痔出血・陰部湿疹などに使用します。 |