「黄耆建中湯」は、漢方では温中補気,和裏緩急というはたらきがあります。虚弱体質、ねあせ、湿疹・皮膚炎、冷え症などに効果があります。
別名:療方補気升陽顆粒
製品名称 | 療方補気升陽顆粒 |
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参考価格 | |
成分 | 成人1日の服用量3包(1包2.7g)中、次の成分を含んでいます。 黄耆建中湯エキス粉末・・・6,700mg 〔ケイヒ・タイソウ・オウギ各4.0g、ショウキョウ1.33g、シャクヤク6.0g、カンゾウ2.0gより抽出。〕 添加物として、CMC-Ca、二酸化ケイ素、セルロース、ステアリン酸Mgを含有する。 〈成分に関連する注意〉 本剤は天然物(生薬)のエキスを用いていますので、顆粒の色が多少異なることがあります。 |
効能 | 体力虚弱で、疲労しやすいものの次の諸症:虚弱体質、病後の衰弱、ねあせ、湿疹・皮膚炎、皮膚のただれ、腹痛、冷え症 |
用法用量 | 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。 成人(15才以上)・・・1回1包 15才未満7才以上・・・1回2/3包 7才未満4才以上・・・1回1/2包 4才未満2才以上・・・1回1/3包 2才未満・・・1回1/4包 |
販売サイト |
黄耆建中湯は、「金匱要略」に収録されている、身体虚弱で疲労しやすいものの、虚弱体質、病後の衰弱、ねあせに用いられる漢方薬です。
気虚の腹痛で、小建中湯の適応症以外に、自汗・息ぎれ・食欲不振・疲れやすい・元気がないなどの気虚の症候が顕著にみられるものに使用します。
処方名 | 黄耆建中湯 |
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効能 | 調和営衛・緩急止痛・益気実衛 |
解説 |
腰から上に黄色の汗が出て下半身は無汗・腰がだるく痛む・皮膚の蟻走感・身体が重だるく痛む・尿量が少ない症状を持つ人に使います。食事をすると汗が出る、あるいは盗汗(寝汗)のある人に使います。 |
治療の現場から | 消化が悪く、心窩部膨満感、悪心、嘔吐などを訴える。 腹部軟弱で、心窩部の振水音を認めるとき。 脾、肝の張りや瘀血の張りがなく、冷え腹で臍の右横だけが硬く、臍の周囲の痛みがある冷えによく用います。 ※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。 |
臨床応用 | 小児の臍部疝痛・胃腸神経症・慢性胃炎・慢性肝炎・胃十二指腸潰瘍・けいれん性便秘・過敏性結腸症候群などで、脾虚の腹痛を呈するもの。小児や虚弱者の感冒にも用いる。これに準じるが気虚の程度が強いものに適する。このほか、アレルギー性鼻炎・慢性中耳炎・皮膚潰瘍などにも用います。 |