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竜胆瀉肝湯

竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

竜胆瀉肝湯「竜胆瀉肝湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『薜氏十六種[ヘキシジュウロクシュ]』に収載されている薬方です。
下腹部に熱感や痛みがある人の排尿痛、残尿感、尿のにごり、こしけ(おりもの)、頻尿に効果があります。

製品名称 竜胆瀉肝湯エキス顆粒「クラシエ」
参考価格
成分 成人1日の服用量3包(1包1.5g)中
竜胆瀉肝湯エキス粉末・・・2,750mg 〔リュウタン・サンシシ・カンゾウ各0.75g、モクツウ・ジオウ・トウキ各2.5g、オウゴン・タクシャ・シャゼンシ各1.5gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。
効能 体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの次の諸症:排尿痛、残尿感、尿のにごり、こしけ(おりもの)、頻尿
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満2才以上・・・1回1/3包
2才未満・・・服用しないこと
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竜胆瀉肝湯(煎じ薬)・ K188(薬局製剤)

竜胆瀉肝湯は、「薜氏十六種」に収録されている、比較的体力があり、下腹部筋肉が緊張する傾向がある、排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけに用いられる漢方薬です。

製品名称 竜胆瀉肝湯(煎じ薬)・ K188(薬局製剤)30日分
参考価格 ¥8800(税抜き)
成分 木通・地黄・当帰各5.0;沢瀉・車前子・黄芩各3.0;竜胆・梔子・甘草各1.55
効能 比較的体力があり、下腹部筋肉が緊張する傾向があるものの次の諸症:排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ
用法用量 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。
大人は上記の通り
14才~7才 大人の2/3
6才~4才 大人の1/2
3才~2才 大人の1/3
2才未満 大人の1/4
を1回とし1日2回服用
3カ月未満 服用しないこと
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竜胆瀉肝湯中医処方解説

肝胆火旺(肝火上炎)に用います。はげしい頭痛・目の充血・目やに・眼痛・口が苦い・急性の難聴や耳鳴・耳痛・胸脇部の脹った痛み・いらいら・怒りっぽい・不眠・尿が濃いなどの症候に使用します。舌質は紅・舌苔は黄・脈は弦数。黄疸がみられることもあります。また、下焦の湿熱に用います。排尿痛・頻尿・濃縮尿・排尿困難、あるいは陰部湿疹・陰部の腫脹疼痛・黄色の帯下などの症候です。舌質は紅・舌苔は黄膩・脈は弦滑数。

処方名 竜胆瀉肝湯
効能 清肝瀉火・疏肝解欝・清熱利湿
解説 清熱瀉火の竜胆を主薬として、清熱の黄苓・山梔子、清熱利水の木通・車前子・沢潟、補血の地黄・当帰から構成されており、大部分は清熱利水薬です。主に尿路系の炎症による排尿痛、頻尿、または陰部湿疹、帯下などに用いるとともに、竜胆・黄芩により清熱瀉火の作用があることより自律神経の過亢進を抑制させ、いらいら、怒りっぽい、目の充血、はげしい頭痛などの自律神経の過緊張にも応用されます。
治療の現場から 口唇のひびわれ、口渇、濃縮尿など脱水症状が強いときは、四物湯や六味丸を合方します。
肝鬱などの症状が強へれば、小柴胡湯を合方します。
肝胆の湿熱をさばきますので鼻より下にできる吹き出物などに良く使用します。
臨床応用 高血圧症・自律神経失調症・急性結膜炎・急性中耳炎・耳前庭や外耳道の癰・急性胆のう炎・急性肝炎などで、肝胆火旺を呈するもの。急性尿路系炎症(腎盂炎・膀胱炎・尿道炎)・急性睾丸炎および副睾丸炎・急性湿疹・急性骨髄内炎症・急性前立腺炎・膣炎・帯状疱疹などで、湿熱を呈するものに使用します