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清上防風湯

清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

清上防風湯「清上防風湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『万病回春[マンビョウカイシュン]』に収載されている薬方です。
上半身とくに顔面に生じた充血性のにきびに用いられます。

製品名称 清上防風湯エキス顆粒クラシエ
参考価格
成分 成人1日の服用量3包(1包1.8g)中
清上防風湯エキス粉末・・・3,500mg 〔ケイガイ・オウレン・ハッカ・キジツ・カンゾウ各0.75g、サンシシ・センキュウ・オウゴン・レンギョウ・ビャクシ・キキョウ・ボウフウ各1.5gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。
効能 にきび
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満・・・服用しないこと
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清上防風湯料(煎じ薬)・ K119(薬局製剤)

清上防風湯は、「万病回春」に収録されている、にきびに用いられる漢方薬です。

製品名称 清上防風湯(煎じ薬)・ K119(薬局製剤)30日分
参考価格
成分 防風・桔梗・連翹・白芷・川芎・黄芩各2.5;梔子2.0;枳実・甘草各1.5;荊芥・薄荷・黄連各1.0
効能 にきび
用法用量 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。
大人は上記の通り
14才~7才 大人の2/3
6才~4才 大人の1/2
3才~2才 大人の1/3
2才未満 大人の1/4
を1回とし1日2回服用
3カ月未満 服用しないこと
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清上防風湯中医処方解説

1)上焦の風熱の皮疹 身体上部(特に顔面)の発疹・熱感・かゆみ・疼痛・化膿傾向をもつ皮疹で、目の充血・顔面紅潮・口渇などをともなうことがよくあります。舌質は紅・舌苔は黄・脈は数
2)表熱の頭痛 軽度の悪寒・発熱・頭痛・咽痛などの証候にも使用します。舌質は尖紅・脈は浮数 。

処方名 清上防風湯
効能 袪風、清熱解毒、止痛
解説 適応する病態は、何らかの原因による頭面部や身体上部の皮疹で、かゆみ・疼痛・ 遊走性あるいは拡大傾向をもち(風証) 発赤・腫脹・熱感・化膿傾向などの炎症(熱証)をともなうものです。
防風・荊芥・白芷・川芎・連翹は、いずれも表在血管を拡張して発散・発汗を強め、発汗・解熱に働きます。
防風・荊芥・薄荷は皮疹の発散・消退をはやめ、止痒・鎮痛の効果を示すほか消炎・抗菌作用をもちます。
白芷は強い鎮痛作用をもち特に前額部の痛みに効果があり、抗菌・排膿にも働きます。 川芎も頭痛に効果を示し、血行を促進することにより他薬の効能をつよめ(とくに身体上部に作用するとされる)、抗菌・排膿・鎮痒に働きます。 連翹・山梔子・黄連・黄芩は、つよい消炎作用を持ち炎症・充血・化膿をしずめ、解熱・抗菌・鎮静の効果をあらわします。
連翹・黄芩は利尿作用により解毒を補助します。 甘草は消炎・解毒にはたらき、桔梗は消炎・排膿・鎮咳・痰作用をもち、川芎・白芷とともに諸薬を上部に働かせるとされています。 枳殻は排膿に働くと同時に蠕動促進により、諸薬の吸収をつよめる作用があります。 以上のように、消炎・解毒・化膿の抑制・排膿・抗菌・皮疹の発散と消退の促進・止痒・鎮痛・発汗・解熱などの効果が得られます。
治療の現場から 女性で月経不順を伴う場合は、加味逍遥散、逍遥散、柴胡桂枝湯などと合方します 。
いらいら、ゆううつ感、ヒステリックな反応など精神的ストレスがみられるときには加味逍遥散、柴胡桂枝湯などを合方します。
にきび跡が赤くなかなか消えない場合は、桂枝茯苓丸や桃核承気湯、冠脉通塞丸などを合方します。
食欲不振などをともなうときは、参苓白朮散、六君子湯などを合方します。
臨床応用 膿疱性痤瘡・尋常性毛瘡・癤・疔・皮膚炎などで風熱を呈するものや、感冒・インフルエンザなどで、風熱頭痛を呈するものに使用します。