「四物湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『太平恵民和剤局方[タイヘイケイミンワザイキョクホウ]』に収載された薬方で、婦人疾患、血虚などに広く使われてきました。
皮膚がかさかさし、つやの悪い人の諸症に用い、血の道症、月経不順、産後あるいは流産後の疲労回復、冷え症やしもやけ、しみなどに効果があります。
製品名称 | 四物湯エキス顆粒クラシエ |
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参考価格 | |
成分 | 成人1日の服用量3包(1包1.5g)中 四物湯エキス粉末・・・1,800mg 〔ジオウ・トウキ・シャクヤク・センキュウ各1.5gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。 |
効能 | 体力虚弱で、冷え性で皮膚が乾燥、色つやの悪い体質で胃腸障害のないものの次の諸症:月経不順、月経異常、更年期障害、血の道症、冷え症、しもやけ、しみ、貧血、産後あるいは流産後の疲労回復 (注)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。 |
用法用量 | 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。 成人(15才以上)・・・1回1包 15才未満7才以上・・・1回2/3包 7才未満4才以上・・・1回1/2包 4才未満2才以上・・・1回1/3包 2才未満・・・1回1/4包 |
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四物湯は、「和剤局方」に収録されている、血の道症に用いられる漢方薬です
補血の基本方剤で、補血と活血から構成されています
処方名 | 四物湯 |
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効能 | 補血活血・調経 |
解説 | 当帰・芍薬・地黄は、豊富な栄養物を含み、全身を栄養、滋潤し、神経機能や内分泌機能を正常化させます(補血)。当帰・川芎は、血管拡張によって循環を改善し、栄養物の分配、配給を強めます。当帰・芍薬・川芎は、子宮筋の収縮を調整して正常化させます。当帰は子宮の発育促進に働き、四薬すべてがもつ栄養、滋潤、血行促進などの作用により、子宮、卵巣などの機能を改善して、月経調整に働きます(調経)。芍薬・当帰・川芎は、鎮静作用をもち、自律神経系の失調を改善します。地黄・芍薬には、ある程度の止血効果があります。 |
治療の現場から | 精神的ストレスをともなうとき・ゆううつ感、緊張、いらいら、ヒステリIツクな反応などには、加味逍遥散・小柴胡湯・大柴胡湯などを合方します。 怒りっぽい、いらいらなどには、三黄瀉心湯・黄連解毒湯などと合方します。 出血に対して、慢性の炎症によるときには、黄連解毒湯(温清飲)を合方します うっ血には、桂枝茯苓丸と合方します。 月経異常に対して、稀発月経で基礎体温が低く冷えをともなう寒証には、当帰四逆加呉茱萸生姜湯・人参湯など。月経が延長傾向にあり月経痛、経血量が少ない、凝血がまじるなどの血瘡には桂枝揆苓丸。周期が短く出血量が多い熱証には、黄連解毒湯などと合方します。 食欲不振、泥状~水様便などがみられるときには、六君子湯・補中益気湯なとと合方します。 腹部軟弱で臍傍に動悸を訴える人が多い ※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。 |
臨床応用 | 栄養不良・自律神経失調症・更年期症候群・視力障害・稀発月経・稀少月経・無月経・子宮発育不全・月経困難症・産後などで、血虚を呈するものに使用します。 |