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七物降下湯

七物降下湯(しちもつこうかとう)

七物降下湯「七物降下湯」は我が国近代の著名な漢方医学者大塚敬節[オオツカケイセツ]先生が自身の高血圧症を治療するため創られた薬方です。
身体虚弱な人ののぼせ、肩こり、耳なり、頭重など高血圧に伴う随伴症状に広く用いられています。

製品名称 七物降下湯エキス顆粒
参考価格
成分 成人1日の服用量3包(1包2.0g)中
七物降下湯エキス粉末・・・2,000mg 〔チョウトウコウ2.0g、ジオウ・トウキ・センキュウ・シャクヤク・オウギ各1.5g、オウバク1.0gより抽出。〕 添加物として、乳糖、ヒドロキシプロピルセルロースを含有する。
効能 身体虚弱の傾向のあるものの次の諸症:高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重)
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満・・・服用しないこと
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七物降下湯料(煎じ薬)・ K90(薬局製剤)

七物降下湯は昭和の名医大塚敬節先生の創薬による、高血圧に伴う随伴症状に用いられる漢方薬です

製品名称 七物降下湯(煎じ薬)・ K90(薬局製剤)30日分
参考価格
成分 当帰・川芎・芍薬・地黄各4.0;釣藤3.0;黄耆・黄柏各2.0
効能 身体虚弱の傾向のあるものの次の諸症:高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重)
用法用量 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。
大人は上記の通り
15才未満 服用しないこと
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七物降下湯中医処方解説

血虚の肝陽化風で、顔色がわるい・皮膚につやがない・四肢のしびれ感・筋肉のひきつりなどの血虚の症候と、のぼせ・ほてり・めまい・ふらつき・手足のふるえ・耳鳴などの肝陽化風の症候をもなうものに使用します。舌質は淡白・脈は弦細。

処方名 七物降下湯
効能 補血益気・熄風
解説 当帰・芍薬・地黄は、豊富な栄養物を含み、全身を栄養、滋潤し、神経機能や内分泌機能を正常化させます(補血)。
当帰・川芎は、血管拡張によって循環を改善し、栄養物の分配、供給を強め、当帰・芍薬・川芎は、子宮筋の収縮を調整して正常化させます。 当帰は子宮の発育促進に働き、四薬すべてがもつ栄養、滋潤、血行促進などの作用により、子宮、卵巣などの機能を改善して、月経調整に働きます(調経)。
芍薬・当帰・川芎は、鎮静作用をもち、自律神経系の失調を改善します。地黄・芍薬には、ある程度の止血効果があります。釣藤鈎は、鎮痙、鎮静作用をもち、顕著な降庄作用があります。黄耆は、消化吸収や全身の機能を高、黄柏は、脳充血を除いて降圧効果を示します。
治療の現場から 手足のほてりがあって夜間排尿など腎虚の症状があれば、六味丸と合方します。 泥状便など脾の病気が明らかであれば、参苓白朮散を合方します。
臨床応用 自律神経失調症・更年期症候群・高血圧症などで、血虚・肝陽化風を呈するものに使用します。