「疎経活血湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『万病回春[マンビョウカイシュン]』の痛風門編に収載されている薬方です。四肢や腰などからだの筋肉や関節の痛みに用いられます。この痛みは体内を走り、或いは刺すような痛みがあったり軽い浮腫をともなったりすることがあります。
関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に効果があります。
製品名称 | 疎経活血湯エキス顆粒「クラシエ」 |
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参考価格 | |
成分 | 成人1日の服用量3包(1包1.5g)中 疎経活血湯エキス粉末・・・3,000mg 〔トウキ・ジオウ・センキュウ・ビャクジュツ・ブクリョウ・トウニン各1.0g、シャクヤク1.25g、ゴシツ・イレイセン・ボウイ・キョウカツ・ボウフウ・リュウタン・チンピ各0.75g、ショウキョウ0.25g、ビャクシ・カンゾウ各0.5gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。 |
効能 | 体力中等度で、痛みがあり、ときにしびれがあるものの次の諸症:関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛 |
用法用量 | 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。 成人(15才以上)・・・1回1包 15才未満7才以上・・・1回2/3包 7才未満4才以上・・・1回1/2包 4才未満2才以上・・・1回1/3包 2才未満・・・服用しないこと |
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疎経活血湯は、「和剤局方」に収録されている、体力低下の改善に用いられる漢方薬です。
製品名称 | 疎経活血湯(煎じ薬)・ K125(薬局製剤)30日分 |
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参考価格 | |
成分 | 芍薬2.5;当帰・地黄・朮・桃仁・川芎・茯苓2;牛膝・陳皮・威霊仙・防已・羗活・防風・竜胆・乾生姜1.5;白芷・甘草 |
効能 | 病後の体力低下、疲労倦怠,食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血 |
用法用量 | 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。 大人は上記の通り 14才~7才 大人の2/3 6才~4才 大人の1/2 3才~2才 大人の1/3 2才未満 大人の1/4 を1回とし1日2回服用 3カ月未満 服用しないこと |
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四肢のしびれ痛み、遊走性の痛み、軽度の浮腫、関節の運動障害など風湿痺の症状に皮膚につやがない、しびれ感、など血虚の症状を呈するものに用います。
処方名 | 疎経活血湯 |
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効能 | 袪風湿・補血・活血化瘀 |
解説 | 防風・羌活・威霊仙は、鎮痛、鎮痙作用とともに体表血管を拡張して軽い発汗作用をあらわします(袪風湿)。 白朮・茯苓は、組織中の水分を利尿によりのぞき、川芎・牛膝は、血行を促進してとくに下半身の循環を改善します(活血)。 牛膝・桃仁は、消炎、鎮痛作用があります(活血化瘀)。 筋肉のひきつりなど血虚をともなうものに用います。竜胆は、消炎、解熱、鎮痛作用があり(清熱化湿)、 当帰・芍薬・地黄は、豊富な栄養物を含み、全身を栄養、滋潤し、神経機能を正常化させます(補血)。 当帰・川芎は、血管拡張によって循環を改善し、栄養物の分配、供給を強めます。 |
治療の現場から | 発赤、熱感が強いときは、竜胆瀉肝湯を合方します 冷えがきついときは、桂枝加苓朮附湯を合方します 瘀血が強いときは、桂枝茯苓丸を合方します。 |
臨床応用 | ねちがい・多発性関節炎・変形性関節炎・関節症・肩関節周囲炎・頸肩腕症候群・腰痛症・坐骨神経痛・慢性関節リウマチなどで、風湿痺・血虚を呈するもの。脳血管障害後遺症にも用います。 |