●「知柏地黄丸」は、漢方の古典といわれる中国の医書『医宗金鑑[イソウキンカン]』に収載されている薬方です。
●日本でもよく知られている「六味地黄丸[ロクミジオウガン]」に知母[チモ]と黄柏[オウバク]を加えた処方で口渇、疲れ・だるさなどの症状を伴う場合に用いられます。
●顔や四肢のほてり、排尿困難、頻尿、むくみに効果があります。
製品名称 | 知柏地黄丸 |
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参考価格 | |
成分 | 成人(15才以上)1日の服用量18丸(4.5g)中 知柏地黄丸エキス・・・3.0g 〔チモ・オウバク各0.65g、ジオウ2.59g、サンシュユ・サンヤク各1.30g、ボタンピ・ブクリョウ・タクシャ各0.98gより抽出。〕 添加物として、バレイショデンプンを含有する。 添加物として、乳糖、ポビドンを含有する。 |
効能 | 体力中等度以下で、疲れやすく胃腸障害がなく、口渇があるものの次の諸症: 顔や四肢のほてり、排尿困難、頻尿、むくみ |
用法用量 | 1日2回水又は湯にて服用。 成人(15才以上)・・・1回9丸 15才未満・・・服用しないこと |
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肝腎陰虚:頭がボーッとする・頭がふらつく・思考力減退・めまい感・耳鳴・難聴・腰や膝がだるく力がない・口渇(とくに夜間)・咽の乾き・体の熱感・手のひらや足のうらのほてり・歯の動揺・寝汗・遺精・性欲の仮亢進(勃起不全・早漏・快感がないなどの機能不全をともなう)・尿が濃い・尿の余瀝・便がかたいなどの症候。肝腎陰虚で陰虚火旺の症候があきらかなもの女性では、無月経・経血量が少い・無排卵などがみられます。舌質は紅~暗紅で乾燥・舌苔は少いあるいは無苔・脈は細数~弦細数。乳幼児・小児の発育不良や知能の発達不良などにも用います。
処方名 | 知柏地黄丸 |
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効能 | 滋補肝腎・清熱瀉火 |
解説 | 滋補腎陰の地黄が主薬です。 養肝益腎・渋精の山茱萸と滋腎補脾・滋精の山薬が地黄を補佐し、肝・脾の陰を滋補し精の漏出を防止することにより滋腎を強めます。 利水滲湿の沢瀉・茯苓は陰虚で流動性をなくした湿濁を取り除き清虚熱の牡丹皮と清熱の沢瀉は陰虚の内熱を冷まします。 これら六味丸の処方に瀉火の知母・黄柏を加えて陰虚火旺に適用しています。 |
治療の現場から | のぼせ、はてり、イライラ、顔が赤いときは、加味逍遥散を合方します。 食欲不振・軟便傾向にある場合は、参苓白朮散を合方します。 |
臨床応用 | 自律神経失調症・高血圧症・動脈硬化症・糖尿病・慢性腎炎・甲状腺機能亢進症・肺結核・慢性尿路感染症・気管支喘息・強皮症などの慢性疾患や、無排卵・無月経・過少月経などの婦人科疾患などで、肝腎陰虚で陰虚火旺を呈するものに使用します。あるいは小児や乳幼児の発育不良・知能発達不良などに使用します。 |