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白芷

生薬情報目次

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白芷(びゃくし)

ヨロイグサAngelica dahurica Bentham et Hookerまたはその変種(セリ科Umbelliferae)の根で、中国産杭白芷の基原植物はその変種のカラビャクシ(A. dahurica var. paichi)の根。また川白芷はエゾノヨロイグサAngelica anomala Lallemを基原とするが、ハナウド(Heracleum)属植物の数種の根も用いられている。日本産はヨロイグサを基原とする

【出典】 神農本草経 上品
【別名】 芷(シ)、芳香(ホウコウ)、香白芷(コウビャクシ)
【成分】 フロクマリン類のビャクアンゲリコール(byak-angelicol)、ビャクアンゲリシン(byak-angelicin)ほかを含む
【効能】 鎮静、鎮痛、排膿、通経、止血、抗菌
【薬理作用】 去風解表・止痛・消腫排膿・燥湿止帯
鎮痛作用・中枢興奮作用・抗菌作用
【臨床応用】 感冒頭痛に使用する。とくに前額部の痛みに適している。また、産前産後の感冒頭痛にも適している。
風熱による眉稜骨痛と圧痛(眼の外嘴と眼窩上縁骨痛で、感冒・上気道炎などで生じる)に用いる。
副鼻腔炎(鼻淵)による頭部の脹ったような痛みに補助薬として用いる。
金環蛇など神経毒をもつ毒蛇の咬傷に用いる。毒蛇に対する方剤には白芷を加えることが多いが、これは中枢神経興奮作用を利用しているのである。
婦人の白色帯下に用いる。白芷は寒湿を温燥するので、主として寒湿による白色帯下に用いる。
このほか、白芷の鎮痛作用を利用して、風熱による歯痛には石膏などの清熱薬を配合し、節や癰の腫脹疼痛に清熱解毒薬を配合して用いる。抗菌の効果もある。頭部挫傷・頭部外傷による腫脹・疼痛に用いると症状を緩解する。
一般に、白芷ははげしい燥性があり、発散作用が強いので、血虚による頭痛には用いるべきでないとされている。 感冒頭痛に使用する。とくに前額部の痛みに適している。また、産前産後の感冒頭痛にも適している。
風熱による眉稜骨痛と圧痛(眼の外嘴と眼窩上縁骨痛で、感冒・上気道炎などで生じる)に用いる。
副鼻腔炎(鼻淵)による頭部の脹ったような痛みに補助薬として用いる。
金環蛇など神経毒をもつ毒蛇の咬傷に用いる。毒蛇に対する方剤には白芷を加えることが多いが、これは中枢神経興奮作用を利用しているのである。
婦人の白色帯下に用いる。白芷は寒湿を温燥するので、主として寒湿による白色帯下に用いる。
このほか、白芷の鎮痛作用を利用して、風熱による歯痛には石膏などの清熱薬を配合し、節や癰の腫脹疼痛に清熱解毒薬を配合して用いる。抗菌の効果もある。頭部挫傷・頭部外傷による腫脹・疼痛に用いると症状を緩解する。
一般に、白芷ははげしい燥性があり、発散作用が強いので、血虚による頭痛には用いるべきでないとされている。
【性味】 味は辛・甘、性は平
【帰経】 肝・腎経
【処方】 荊芥連翹湯、清上防風湯、五積散、川きゅう茶調散、疎経活血湯
【用量】 6~18g
【使用上の注意】 白芷は性質がおだやかで、平補薬と使用することが多い。虚寒に使用すると便通がよくなるが、血虚・熱証に使用するとかえって便秘する。
【産地】 中国
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