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牛膝

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牛膝(ごしつ)

ヒナタイノコズチAchyranthes fauriei Leveille et Vanioto、またはトウイノコズチAcyranthes bidentata Blume(ヒユ科Amaranthaceae)の根を冬葉が枯れてから採取し乾燥したもの。中国輸入品は懐牛膝と呼ばれAcyranthes bidentata Blumeの根を乾燥したもの。川牛膝は、別属のイノコズチモドキCyanthula officinalis Kuan(ヒユ科Amaranthaceae)の根を乾燥したもの

【出典】 神農本草経 上品
【別名】 百倍(ヒャクバイ)
【成分】 ステロイドのイノコステロンinokosterone、ecdysterone、サポニン(saponin)のoleanic acidなど
【効能】 去瘀止痛・活血通経・補益肝腎
【薬理作用】 鎮痛作用・子宮収縮・利尿作用(弱い)胃腸の蠕動を軽度に抑制する
【臨床応用】 漢方で婦人の月経不調、「瘀血」を治す要薬とされており、また利尿作用があり、腰脚・関節の疼痛・痳痺・排尿不利に応用される。
【性味】 味は苦、性は平
【帰経】 肝・腎経
【処方】 疎経活血湯・牛車腎気丸
【用量】 6~15g 大量で30g
【使用上の注意】 牛膝の性質は滑であるために、遺精・脾虚による泥状便・不正性器出血・妊婦には使用しない。
【産地】 中国、日本
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