ハッカMentha arvensis L. var. piperascens Malinvaud(シソ科Labiatae)またはその種間雑種の地上部、葉および若枝を乾燥したもの
【出典】 | 雷公炮炙論、新修本草 |
---|---|
【別名】 | 猫児薄荷(ビョウジハッカ) |
【成分】 | 精油のメントール(menthol)、メントン(menthone)、リモネン(limonene)など |
【効能】 | 健胃、駆風、解熱、発汗、止痒、抗菌 |
【薬理作用】 | 疏散風熱・清利咽喉・透疹 消炎作用、鎮痛作用、健胃・整腸作用、止痒作用、抗菌作用 |
【臨床応用】 | 主として疏散風熱の補助薬として用いる。 外感風熱(感冒・上気道炎など)に用いる。発汗・解表の補助薬として、とくに頭痛・目の充血・咽喉の腫脹疼痛などの症状に適し、解表する以外に、炎症のある咽喉粘膜の血管を収縮して腫脹・疼痛をやわらげる。 他の解表薬の透疹作用を助ける。 夏期の熱射病による頭がふらつく・発熱・口渇・尿が濃いなどの症状に用いる。 薄荷油は知覚神経の末梢に作用して麻痺させるので、外用すると止痛・止痒の効果がある。 |
【性味】 | 味は辛、性は涼 |
【帰経】 | 肺・肝経 |
【処方】 | 加味逍遙散、銀翹散、 荊芥連翹湯、 逍遥散、 清上防風湯、 川芎茶調散、防風通聖散 |
【用量】 | 2~6g。煎剤にはあとでいれる。 |
【使用上の注意】 | 肺虚の咳嗽・陰虚の発熱には使用すべきでない。乳汁分泌低下の副作用があるので、一般に授乳中の婦人には用いてはならない。 |
【産地】 | 日本各地 |
販売サイト |