本文へスキップ

卑解

生薬情報目次

ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 

卑解(ひかい)

粉背萆薢Dioscorea hypoglauca Palib.(ヤマノイモ科Dioscoreaceae)または同属植物のオニドコロD. tokoro Makinoなどの肥厚した根茎を乾燥したもの

【出典】 神農本草経
【別名】 百枝(ビャクシ)、赤節(セキセツ)、粉萆薢(フンヒカイ)
【成分】 ディオスコレアサポニン類(dioscorea-sapotoxin)、その他を含む
【効能】 風を去り湿を利す。利尿、消炎、解毒
【薬理作用】 去風湿
【臨床応用】 頻尿・尿失禁(特に小児)に用いる。
膏淋(膏やおも湯のような混濁尿・尿量減少・排尿困難・残尿感などの症状)に用いる。湿熱の症状があるとき(急性尿道炎・膀胱炎などにみられる)、腎陽虚の症状があるとき(慢性前立腺炎・種々の原因による乳糜尿など)に用いる。
湿熱による痺痛に用いる。とくに背部腰部の冷痛・下肢の運動障害・しびれなどの症状があるとき(末梢性神経炎・慢性関節リウマチなど)に適している。古人は経験的に卑解は“治湿に最も長じ、治風これに次ぎ、治寒はそれに次ぐ”といっている。湿熱や風湿による筋肉痛に対し確実な効果がある。
皮膚湿疹・慢性皮膚炎・膿疹などの湿熱証に使用する。
【性味】 味は苦、性は平
【帰経】 肝・腎経
【処方】
【用量】 5~12g。24~30gまで用いてもよい
【使用上の注意】
【産地】 中国、日本
販売サイト  

ナビゲーション