ナス科SolanaceaeのクコLycium chinense Mill.の根皮を乾燥したもの。葉を枸杞葉(くこよう)、果実を枸杞子(くこし)という。なお《神農本草経》には「枸杞」と収載されている
【出典】 | 神農本草経 上品 |
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【別名】 | 南骨皮(ナンコッピ)、杜骨皮(トコッピ)、江北骨皮(コウホクコッピ)、古城骨皮(コジョウコッピ) |
【成分】 | 脂肪酸、芳香族酸のlii‐cinoleic acid、cinnamic acidなどを含む |
【効能】 | 消炎、清涼解熱、強壮 |
【薬理作用】 | 清熱涼血・退虚熱 主として解熱作用がある。 解熱作用・降圧作用・抗菌作用 |
【臨床応用】 | 主として虚熱をさます。 一般に虚熱・癆熱(肺結核の消耗性発熱)に用いる。 咳嗽・口乾・黄痰・痰に血が混じる・舌湿は紅・舌苔は黄・脈は細数・午後の発熱(とくに午後4~5時)などの肺熱の症状(肺炎・気管支炎など)には、地骨皮の肺熱を冷ます効能を利用し、桑白皮・甘草などに配合して用いる。とくに小児によい。 血熱妄行によると吐血・鼻出血などに、芽根・側柏葉などを配合して用いる。 |
【性味】 | 味は甘・淡、性は寒 |
【帰経】 | 肺・腎経 |
【処方】 | |
【用量】 | 内服には3~15g。外用には適量 |
【使用上の注意】 | 風寒感冒による発熱には使用しない。脾虚による泥状便にも用いない。 (附)地骨皮と牡丹皮の比較:どちらも清熱涼血するので陰虚の発熱に効果がある。皮は肺熱を冷ますが、牡丹皮は肝熱を冷まし血分の実熱をさまし活血去瘀の効能をある。古人は“牡丹皮は無汗の骨蒸を治し、地骨皮は有汗の骨蒸を治す”といっているが、現在では陰虚であれば汗の有無にかかわらず使用している。 |
【産地】 | 中国、韓国、日本 |
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