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磁石

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磁石(じせき)

ミカン科RutaceaeのサンショウZanthoxylum piperitum DC.(日局正品)の等軸晶系の天然磁鉄鉱の鉱石 Magnetitum。鉄を引きつけるものを霊磁石あるいは活磁石といい、良品である。種子をなるべく除いた果皮。中国産はイヌザンショウZ. schinifolium Sieb. et Zucc,を用い青椒と称する。Z. bungeanum Maxim(花椒)その他、数種を用いるが、磁石の名は用いない。

【出典】 神農本草経
【別名】 玄石(ゲンセキ)、磁君(ジクン)、慈石(ジセキ)
【成分】 Fe3O4、FeO31%、Fe2O369%を含む。このほかMgOおよびAl2O3などを含む
【効能】 精神を安らげ、鎮める
【薬理作用】 重鎮安神・納気平喘・益腎潜陽
鎮静作用がある。
【臨床応用】 高血圧症などで見られる頭のふらつき・頭重感・顔面紅潮・動悸などの肝陽上亢の症状に用います。
腎虚による聴力減退・視力減退・喘息に用いる。
【性味】 味は辛、性は寒
【帰経】 肝・腎経
【処方】
【用量】 9~30g。湯剤には、先に煎じる
【使用上の注意】 鉱物薬のうち、磁石は純粋で性質がおだやかなので、毒性・副作用は少なく、長期間持続して服用してもたいした障害はない。
【産地】 中国、韓国、日本など
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