マメ科(Leguminosae) Spatholobus suberectus Dunn又は、Mucuna birdwoodiana Tutcherの茎を乾燥したもの。中国の地方によってはMilletia dielsiana Harmを基原とするものもあり、かなり混乱している。鶏血藤を煎じつめた濃い液をさらに濃縮したものが鶏血藤である。
【出典】 | 本草綱目拾遺 |
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【別名】 | |
【成分】 | milletol、鉄分など |
【効能】 | 補血、活血去風 |
【薬理作用】 | 補血行血・舒筋活絡 降圧作用・子宮への影響 |
【臨床応用】 | 補血と活血去風によって循環状態を改善し鎮痛する。 風湿による痺痛に用いる。虚弱な老人や婦人の慢性の風湿にもっとも適している。 老人の手足の萎縮・無力・しびれ・麻痺・眩暈に用いる。 月経不順・無月経による腹痛に使用する。 最近、腫瘍の放射線治療による白血球減少に使用すると、速効があり効果も持続するといわれている。使用後3~4日目から白血球数が増加しはじめる。鶏血藤の錠剤・シロップ剤を服用する。 再生不良性貧血に試験的に使用している。鶏血藤60~120g・鶏卵2~4個を8杯の水で1/2にまで煎じて、1日1剤を長期間服用する。 |
【性味】 | 味は苦・微甘・微渋、性は温 |
【帰経】 | 肝・腎経 |
【処方】 | |
【用量】 | 鶏血藤は、毎日15~60gを2~3回に分けて服用する。酒に浸けて服用するのもよい。鶏血藤膠は9~15gを使用するが、他の湯液を服用するときに泡服するのがよい。朝夕、湯か酒に溶いて服用する。 |
【使用上の注意】 | 鶏血藤膏の薬性はおだやかで、2~3ヶ月連続服用しても一般に副作用は見られず、虚火のものにも使用してよい。 鶏血藤の薬性と効果は鶏血藤と基本的に同じであるが、補益力が強く、補気血・強筋骨の効果がすぐれている。 |
【産地】 | 中国 |
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