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枳実

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枳実(きじつ)

ダイダイCitrus aurantium Linne var. daidai Makino、ナツミカンCitrus natsudaidai HayataウンシュウミカンC.unshiu Markovichまたはその近縁植物(ミカン科Rutaceae)の未熟果実をそのまま、またはそれを半分に横切したもの。日本産はダイダイC. aurantium L. subsp. amara Engl.、ナツメダイダイ C. natsudaidai Hayata、ウンシュウミカン C. unshu Marc. の未熟果を2横割したものである。

【出典】 神農本草経 中品
【別名】 小枳実(ショウキジツ)
【成分】 精油のι‐limonenなど、フラボノイド配糖体の中で、原植物によりヘスペリジンhesperidinあるいはナリンギンnaringin、アルカイドのシネフリンsynephrine、その他を含む
【効能】 芳香性健胃薬、抗アレルギー作用
【薬理作用】 行気消積
胃腸機能の興奮:動物実験によると、煎汁は胃腸の蠕動運動をつよめ・蠕動運動のリズムを調整する。
子宮筋の収縮:枳実・枳穀の煎汁は、子宮収縮力を強め・緊張度を高める。これは、子宮脱に枳実・枳穀を使用することの、初歩的な科学的根拠を示すものである。
その他:枳実・枳穀の煎汁は、血圧を上昇し・腎容積を減少する。低濃度ではガマの遊離した心臓の収縮を強め、高濃度では収縮を弱め・血管を軽度に収縮する
【臨床応用】 積滞内停による気機阻滞で、腹満・腹痛・便秘などを呈するときに用いる。
【性味】 味は苦・酸、性は微寒
【帰経】 脾・腎経
【処方】
【用量】 3~9g
【使用上の注意】

加味温胆湯、 荊芥連翹湯、 五積散、 四逆散、 潤腸湯、 参蘇飲、清上防風湯、 大柴胡湯、 茯苓飲、麻子仁丸

【産地】 中国、日本
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