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枳穀

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枳穀(きこく)

Citrus aurantiumL.、C.wilsonii TanakaおよびカラタチPoncirus trifoliata Paf.などのミカン科Rutaceae、Citrus属または類似植物の成熟直前の未熟果をそのまままたは半横切りして乾燥させたもの。枳実に比して成熟度の進んだもの。日本産はダイダイC. aurantium L. subsp. amara Engl., ナツダイダイ C. natsudaidai Hayata, ウンシュウミカン C. unshiu Marc. の未熟果を2横割したものである。

【出典】 開宝本草
【別名】 川枳殻(センキコク)、緑衣枳実(リョクイキジツ)(カラタチ基原)
(補)カラタチ基原品は劣等品であり、シネフリン synephrineを含まない
【成分】 枳実とほぼ同じで、hesperidinがやや少ない
【効能】 芳香性健胃薬、抗アレルギー作用
【薬理作用】 枳実と同じであるが、薬力がやや弱いので、虚弱者には一般に枳穀を使い、枳実は使用しない。
【臨床応用】 消化不良症に対し胃腸の蠕動運動を促進して上腹部の膨満感を除くときには、枳穀を用いる。胃腸内の不消化物を消化して排泄させるときは、枳実を使用する。
【性味】 味は苦・酸、性は微寒
【帰経】 脾・胃経
【処方】
【用量】 3~9g ただし子宮脱には、15~30g
【使用上の注意】 五積散、 参蘇飲
【産地】 中国、日本
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