本文へスキップ

桔梗

生薬情報目次

ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 

桔梗(ききょう)

キキョウPlatycodon grandiflorum A. De Candolle(キキョウ科Campanulaceae)の根または根からコルク層を除去して乾燥したもの。皮付きを生干桔梗(しょうぼしぎきょう)、皮なしを晒桔梗(さらしぎきょう)ともいう

【出典】 神農本草経 下品
【別名】 桔梗根(キキョウコン)、苦桔梗(クキキョウ)、白桔梗(ハクキキョウ)、玉桔梗(ギョクキキョウ)、津梗(シンキョウ)、梗草(コウソウ)
【成分】 サポニン類を多く含むほか、ステロール類、イヌリン(inulin)、ビタミンA(vitamin A)を含む
【効能】 鎮咳、去痰、排膿、抗潰瘍、末梢血管拡張作用
【薬理作用】 桔梗の浸剤を犬に与えると器官の分泌を促進する。またその浸剤は確な去痰作用がある 。桔梗サポニンの毒性は経口服用時極めて弱い。粗には中枢抑制作用があり、鎮静、鎮 痛、解熱作用が主である。また抗炎症作用もある。さらに鎮咳、去痰作用があり、血管に対してこれを拡張する作用があり、血圧を降下させ抗コリン作用が証明されている。
【臨床応用】 去淡・鎮咳薬として咳そう、気管支炎等に用い、また排膿薬として化膿性疾患・扁桃腺炎・咽喉炎等に応用する
【性味】 味は苦・辛、性は平
【帰経】 肺経
【処方】 霍香正気散、 銀翹散、駆風解毒湯、響声破笛丸、 荊芥連翹湯、 十味敗毒湯、 荊芥連翹湯、 五積散、 参蘇飲、 参苓白朮散、 清上防風湯、防風通聖散
【用量】 3~9g
【使用上の注意】 陰虚火旺には使用しない方がよい。胃潰瘍・陰虚による慢性咳嗽に用いてはいけない。
【産地】 韓国、北朝鮮、中国、日本
販売サイト  

ナビゲーション