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枸杞子

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枸杞子(くこし)

クコ(枸杞)Lycium chinense Miller(ナス科Solanaceae)または同属近縁植物の成熟果実を乾燥したもの

【出典】 神農本草経 上品
【別名】 枸杞(クコ)、杞子(コシ)、枸杞果(クコカ)、地骨子(ジコッシ)、甘枸杞(カンクコ)、甘杞子(カンコシ)
【成分】 カロチノイド、ビタミンB1、B2、ニコチン酸、ビタミンC、β‐シトステラール(β-sitosterol)、リノール酸(linoleic acid)など
【効能】 補腎益精、養肝明目、コレステロール低下作用
【薬理作用】 補肝腎・生精血・明目
滋養・強壮の作用は含有する栄養成分と関係がある。実験によると、肝細胞内の脂肪沈着を抑制し、肝細胞の新生を促進する作用がある。
【臨床応用】 肝腎を平補(陰陽にかたよらず両者を補益すること)するための常用薬である。寒性でも熱性でもないので、陰虚・陽虚のどちらに使用してもよいが、陰虚の方によく用いる。
肝疾患に使用する。
実験によると、肝疾患には一種の肝庇護薬として働くようである。常時服用しても一般に副作用はないが、炎症症状が強い疾患に投与すると熱象(炎症)がひどくなるので、適当に清涼薬を加える方がよい。
一般的な腎虚に用いる。
眼科に用いる。
【性味】 味は甘、性は平
【帰経】 肝・腎経
【処方】 杞菊地黄丸など
【用量】 6~18g
【使用上の注意】 枸杞子の補益力はトウシツリよりも強い。平補するが、内熱があるときには使用しない方がよい
【産地】 中国、日本
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