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蜜蒙花

生薬情報目次

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蜜蒙花(みつもうか)

フジウツギ科(Loganiaceae)のワタフジウツギBuddleia officinalis Maxim.の花序や花蕾を乾燥したもの。ジンチョウゲ科(Thymelaeaceae)ミツマタEdgeworthia chrysantha Lindl.を基原とするものもある

【出典】 開宝本草
【別名】 老密蒙花(ロウミツモウカ)、老蒙花(ロウモウカ)
【成分】 フラボン配糖体(buddleo-glucoside)
【効能】 消炎
【薬理作用】 去風熱・清肝熱・明目
主として消炎作用に関連すると考えられる。
【臨床応用】 急性・慢性の結膜炎に用いる。結膜充血・流涙・目やに・視力障害・羞明などの症状があるときに、実証・虚証を問わず使用する。一般に肝腎陰虚の熱象をともなう慢性結膜炎に適している。
【性味】 味は甘、性は微寒
【帰経】 肝経
【処方】
【用量】 3~10g
【使用上の注意】 古人は経験的に、蜜蒙花を多食すると滑精を生じるのでよくないとしているが、この説の確実性と理論的な根拠については今後の研究に待たねばならない。ただし現在でも蜜蒙花を長期間連続して大量に服用はせず、慢性便秘などには毎月3~4回の服用で十分である。このほか、蜜蒙花を一度に60~120g以上服用すると、嘔吐・下痢・甚だしいときには昏睡などの中毒症状が生じる、という報告があるので注意しなければならない。
【産地】 インド、メキシコその他
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