スジアカクマゼミCryptotympana atrata Fabricius、アブラゼミGraptopsaltria nigrofuscata Motschusky(いずれもセミ科Cicadidae)近似種の蝉(さなぎ)の脱け殻
【出典】 | 名医別録 |
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【別名】 | 蝉殻(センカク)、蝉脱(センダツ)、蝉衣(センイ) |
【成分】 | キチン貭(chitin)を大量に含む |
【効能】 | 解熱、鎮静、鎮痙、透疹 |
【薬理作用】 | 疏散風熱・利咽喉・退目翳・定驚カン 解熱作用、鎮静・鎮痙作用 |
【臨床応用】 | 一般に小児科領域で用いることが多く、内科・眼科でも用いる。 肺熱による嗄声(急性咽喉炎・急性気管支炎)に、単純な外感風熱による嗄声に用いる。 外感風熱による発熱・軽度の悪寒・咳嗽に、蝉退の疏散風熱の効能を利用する。また、皮膚掻痒に対し、去風止痒の効能を利用する。 小児の感冒による発熱・煩躁・睡眠時不安に用いる。 小児の夜泣きに用いる。 眼科では、主に角膜混濁(炎症性・外傷性の角膜損傷によって生じた雲状・斑状の混濁や斑点)に用いる。 破傷風などの痙攣発作の鎮静に用いる。単独では効果が弱いので、他の鎮痙薬を配合する。 最近、慢性腎炎のタンパク尿に対し試験的に用い、初歩的観察では一定の効果がみられた。 麻疹で透発が不十分なときに用いる。蝉退は透発と清熱の効能がある。 |
【性味】 | 味は鹹・甘、性は寒 |
【帰経】 | 肺・肝経 |
【処方】 | 消風散 |
【用量】 | 常用量3~15g。慢性腎炎・破傷風には15~30gを用いる必要がある |
【使用上の注意】 | |
【産地】 | 中国、日本 |
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