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疾黎子

生薬情報目次

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疾黎子(しつりし)

ハマビシ科(Zygophyllaceae)のハマビシTribulus terrestris L.の未熟果を乾燥したもの

【出典】 神農本草経 上品
【別名】 蒺梨子(シツリシ)、刺蒺藜(シシツリ)、白蒺藜(ハクシツリ、ビャクシツリ)
【成分】 フラボノイドのケンフェロール(kampferol)、astragalin、tribuloside。その他タンニン、サポニン、脂肪油、アルカロイドなど
【効能】 利尿、消炎、解毒、降圧、鎮静、止痒
【薬理作用】 疏肝熄風・行瘀去滞・解欝・明目・止痒
降圧作用・鎮静作用・抗アナフィラキシー作用
【臨床応用】 頭がふらつく・目がくらむなどの肝陽上亢の症状に、高圧・鎮静作用を利用する。
眼科の常用薬である。目の充血・流涙・疼痛・掻痒・視力障害・角膜混濁などの症状に使用する。
蕁麻疹・神経性皮膚炎・ある種の慢性湿疹などの風熱による皮膚掻痒・皮疹に用いる。
胸脇部が脹って苦しい・痛むなどの肝気欝結の症状に用いる。古人は白疾黎には活血去瘀の効能があるとしているので、現在はこの説にもとづいて冠不全による狭心痛に白疾黎9g・三七2.5gの内服を試験的に使用して効果を得ている。
【性味】 味は辛・苦、性は微温
【帰経】 肝経
【処方】 当帰飲子
【用量】 6~12g
【使用上の注意】
【産地】 中国
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