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草果

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草果(そうか)

ソウカAmomum tsao-ko Crevost et Lemarie(ショウガ科Zingiberaceae)の成熟果を乾燥したもの

【出典】 本草品彙精要(いせいよう)
【別名】 草菓(ソウカ)、草果仁(ソウカニン)、草果子(ソウカシ)、豆蔲(ズク)、草豆蔲(ソウズク)
【成分】 精油のpelargonic acid、cineoleを含む
【効能】 芳香健胃、消化、駆風
【薬理作用】 去湿・消滞・去痰・截瘧(瘧を止めること)
芳香健胃薬である
【臨床応用】 消化不良に対し、不消化物を排除して腹部膨満を除き(消滞除脹)、とくに肉食の消化不良に効果がある。消化吸収が悪いため上腹部がつかえて脹る・反胃(朝食べたものを夜に・夜のものを朝に嘔吐する消化不良の症状。脾胃虚寒の特徴である。)・悪心などの脾胃虚寒の症状があるときにワイ草果を用いる。
瘧疾(悪寒戦慄・発熱・発汗の定期的発作を特徴とする疾患。マラリア・腎盂炎など。)に使用する。古人は経験的に、“草果は常山の良き伴侶である”といっており、芳香健胃の作用によって常山の副作用である催吐を抑制する。
(附)草果と草豆蒄は同じ科・属で、作用と効能もよく似ている。そのため、習慣的に草果と草豆蒄を区別しないことがある。両者の効能は大同小異ではあるが、それぞれ特徴があって主治も違いがある。草豆蒄は健胃作用が勝れ、草果には同時に截瘧の効能もある。
【性味】 味は辛、性は温
【帰経】 脾・胃経
【処方】
【用量】 3~6g
【使用上の注意】
【産地】 中国南部、タイ、ビルマ
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