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沙参

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沙参(しゃじん)

キキョウ科CampanulaceaeのトウシャジンAdenophora stricta Miq.,A. tetraphylla (Thunb.) Fisch.,ほか同属植物の根を乾燥したもの。日本、韓国産は、ツリガネニンジンA. triphylla A. DC. subsp. apercampanulata Kitam.の根を基原とする

【出典】 神農本草経 上品
【別名】 浜防風(ハマボウフウ)、白参(ハクサン)、知母(チモ)
【成分】 精油・デンプン・サポニンなど
【効能】 強壮、鎮咳、去痰
【薬理作用】 養陰清肺・清虚熱・潤燥止咳
実験によると、軽度の去痰作用がある。
【臨床応用】 滋潤するための常用薬である。
慢性の咳嗽・乾咳・痰が少ない・津液不足(軽度の脱水)などの肺陰虚の咳嗽に使用する。
発熱性疾患の回復期の衰弱・脱水に用いる。咽頭乾燥・口渇・水が飲みたい・大便が硬い・脈無力・ときどき熱感があるなどの胃陰虚の症状に用いる。
皮膚の掻痒に使用する。
【性味】 味は甘・苦、性は微寒
【帰経】 肺・腎経
【処方】
【用量】 6~15g 補熱補益にはやや多量に用いる。
【使用上の注意】 沙参は滋潤性があってしつこいので、表邪を発散して除くには不利である。実熱の症状・脈実・苔膩などの見られる咳嗽には使用すべきではない。
【産地】 中国、韓国、日本
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