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しゃ虫

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しゃ虫(しゃちゅう)

シナゴキブリEupolyphaga sinensis WalkerサツマゴキブリOpisthoplatia orientalis Burmeister(ゴキブリ科Blattidae)の雌。(※しゃ虫のシャ=庶の下に虫)

【出典】 神農本草経 中品
【別名】 地鼈(ジベツ)(虫)、土鼈(ドベツ)(虫)、土元(ドゲン)、地蜱虫(ジヒチュウ)、蚵蚾虫(カハチュウ)
【成分】 遊離脂肪酸のmethylpalmitate、 methyloleateなど
【効能】 駆瘀血、通経
【薬理作用】 破血逐瘀
【臨床応用】 打撲損傷で内出血か骨折があるときに使用する。腫脹の消退・鎮痛を促進する。内服では、1日6~9gを酒で服用する。
慢性肝炎や早期肝硬変の肝腫大で肝臓部に鈍痛があるときにウコン・田七・鶏内金などを配合して内服すると、活血止痛の効果がある。
抗ガンに試験的に使用している。
【性味】 味は鹹、性は寒。有毒
【帰経】 肝経
【処方】
【用量】 煎剤には一般に6~12g。抗ガンには9~15g。丸・散剤には1.2~1.8g。酒に浸けたのち炒製すると効能は強くなる
【使用上の注意】 しゃ虫と水蛭は、どちらも破血する。しゃ虫には行血・和血の効能もあって薬性も激しくないので、虚証にも使用できる。水蛭は破血するだけで薬性が激しいので、一般に虚弱者には使用しない。
【産地】 中国
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