ショウガ科(Zingiberaceae)Amomum xanthioides Wallichの種子団塊(日局正品)あるいは成熟果実または種子団塊(日局正品)。A. villosum Lour.の果実を陽春砂と称する。日本の伊豆縮砂はハナショウガAlpinia japonica (Thunb.) Miq.,アオノクマタケランAlpinia intermedia Gaghep.の種子である
【出典】 | 開宗本草 |
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【別名】 | 縮砂仁(シュクシャニン)、縮砂蔤(シュクシャミツ)、陽春砂(ヨウシュンシャ)、砂仁(シャジン) |
【成分】 | 精油1.5~3%(ボルナン系モノテルペン)、フラボンなど |
【効能】 | 脾胃虚寒、胸悶嘔吐、腸痛、泄利 |
【薬理作用】 | 理気寛胸 健胃作用がある。また、0.25~0.75%陽春砂の煎液は有利腸管を興奮させ、1~1.25%煎汁・精油の飽和水溶液は抑制する。縮砂の0.25~0.75%煎汁も興奮作用を示す。 |
【臨床応用】 | 消化不良に用いる。 寒湿(寒がる・四肢が冷たい・腹が脹る・水様下痢・舌苔が白い・脈が遅いなどの寒象と湿象をともなう消化器症状。外感によるものと脾陽虚などの内傷によるものがある。)による下痢に用いる。 上腹部痛に寒がる・四肢が冷たい・舌湿は淡白で浮腫状・脈は濡などの虚寒の症状に用いる。 脾胃虚寒による妊娠中の嘔吐(悪阻)・切迫流産には、縮砂を使用して和胃・制吐・安胎(流産防止)する。 |
【性味】 | 味は辛、性は温 |
【帰経】 | 脾・胃・腎経 |
【処方】 | 安中散 |
【用量】 | 1.5g~6g。一般には少ないほうがよい。 |
【使用上の注意】 | 陰虚内熱の下痢には用いない。 縮砂がなければ、益智仁で代用してもよい。益智仁の性味は縮砂と同じで、健胃作用もある。縮砂・木香を六君子湯(陳夏益気湯)に配合しても消化機能減退に効果がある。 |
【産地】 | インド、中国、タイ、ベトナムなど |
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