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蒂瀝子

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蒂瀝子(ていれきし)

中国産には、マメグンバイナズナLepidium virginicum L.、ヒメグンバイナズナL. apetalum Willd.の種子を基原とするもの(北葶藶子)、Descurainia sophia (L.) Webb.の種子を基原とするもの(東北葶藶子)がある。日本産はイヌナズナDraba nemorosa L.var.hebecarpa Ledebour、朝鮮産はタネツケバナCardamine flexuosa Witheringを基原とするなど、産地により異なることに留意。いずれもアブラナ科(Cruciferae)である

【出典】 神農本草経  下品
【別名】 丁歴(テイレキ)、大滴(ダイテキ)、大室(ダイシツ)
【成分】 強心配糖体のhelveticoside、芥子油配糖体のsinalbin、脂肪油、蛋白質、糖類など
【効能】 緩下、利尿、去痰
【薬理作用】 瀉肺定喘・行水消腫
利尿・強心作用、去痰作用
【臨床応用】 主として胸腔内の水分の排出(瀉肺)に用いる。中医学の理論によると、肺に水分がつまると呼吸困難・水腫が生じる。現代医学的には、肺や肋膜腔内に多量の分泌物や液体がたまると、心臓・肺の機能に影響がおよんで呼吸促迫・喘息が生じ、ひどいときには心不全による水腫が発生する。このような症状は肺性心・胸水などでよくみられ、蒂瀝子が適している。潤肺とは利尿消腫と去痰平喘作用のことである。
【性味】 味は辛・苦、性は寒
【帰経】 肺・膀胱経
【処方】
【用量】 3~9g
【使用上の注意】
【産地】 中国、韓国、日本(稀)
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