イネ科(Gramineae)淡竹(ハチク)Phyllostachys nigra Munro var. henonis Stapf ex Rendl、またはマダケP. bambusoides Siebold et Zuccariniほか同属植物、ホウライチクBambusa属、マチクDendrocalamus属などの竹幹の上皮を薄くはぎ去り、皮下の帯緑白色部を薄く削って帯綿状にしたもの。日本では和淡竹葉と同じ基原を用いる
【出典】 | 神農本草経 下品 |
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【別名】 | 淡竹茹(タンチクジョ) |
【成分】 | トリテルペノイド、糖類、アミノ酸、ビタミン類など |
【効能】 | 清涼、解熱、止嘔、鎮咳 |
【薬理作用】 | 清熱・化痰・止嘔 |
【臨床応用】 | 主に胃熱による嘔吐に用いる。急性胃炎・妊娠嘔吐・熱病の経渦中などにみられ、口臭・冷たいものを欲し熱いものを嫌う・苦酸水の嘔吐・舌苔黄膩などの症状があらわれる。 胃気虚の吃逆で熱象をともなうときにも使用する。 熱痰による抑うつ状態・煩悶・不眠・驚きやすい・動悸・舌苔が黄膩などの症状には、竹茹で去痰清熱して用いる。 |
【性味】 | 味は甘、性は微寒 |
【帰経】 | 肺・胃経 |
【処方】 | |
【用量】 | 5~9g |
【使用上の注意】 | 竹茹と淡竹葉の比較:両者とも清熱の効能があるが、竹茹は胃熱をさまし、淡竹葉は心火をさまして煩熱を除く。 竹茹と半夏の比較:両者とも制吐作用があるが、半夏は湿痰による嘔吐に、竹茹は熱痰による嘔吐に効果がある。 竹茹は生姜汁で製すると、止嘔化痰の効果が強まる。 |
【産地】 | 中国、日本各地 |
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