ハチク(淡竹)Phyllostachys nigra(Loddiges)Munro var.henonis(Bean)Stapfおよび、マダケP.banbusoides Sieb.et Zucc.(イネ科Gramineaeタケ亜科Bambusoideae)の葉を横切りして乾燥したもの(和淡竹葉)。現在の中国市場の淡竹葉は、淡竹葉(ササクサ)Lophatherum gracile Brongn.(イネ科Gramineae)の全草を乾燥したもので、スズラン、ツユクサを基原とする偽品がある
【出典】 | 神農本草経 中品 |
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【別名】 | 淡竹葉(タンチクヨウ)、苦竹葉(クチクヨウ)、きん竹葉(キンチクヨウ) |
【成分】 | トリテルペノイドのarundoin、cylindrin、taraxerol、friedelin、その他糖類、アミノ酸、ビタミン類クロロフィルなどを含む |
【効能】 | 解熱、止渇、鎮咳、利尿 |
【薬理作用】 | 清熱除煩 実験によると解熱・利尿作用があるが、効力は非常に弱い。 |
【臨床応用】 | 古人は経験的に、淡竹葉は煩熱・尿が濃い・顔面紅潮・口渇・口内炎・鼻出血などの“心火”の症状に効果があるとしている。心火とは、現代医学的には感染による炎症や代謝状態の変動によって生じた反応であると考えられ、発熱・脱水・局所の充血・自律神経系の興奮などのときに見られる。古人は、日射病・熱射病による心火の症状には淡竹葉を使用して熱をさますのがもっともよいとしている。 このほか、石膏の補助として熱性疾患後期の余熱をさますのに用いる。 |
【性味】 | 味は甘淡、性は寒 |
【帰経】 | 心・小腸経 |
【処方】 | |
【用量】 | 6~18g |
【使用上の注意】 | 竹茹と淡竹葉の比較:両者とも清熱の効能があるが、竹茹は胃熱をさまし、淡竹葉は心火をさまして煩熱を除く。 |
【産地】 | 日本、中国 |
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