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考えられる状態 |
対処法 |
無色 |
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大量の飲水、尿崩症(視床下部もしくは下垂体に異常があり、抗利尿ホルモンが出にくくなります。これにかかると、尿は歯止めなく出ます)。 |
大量の飲み水の場合は心配ありません。例えば、ビールを大量に飲んだあとの尿は無色に近くなります。尿崩症の疑いがあるときは、内科へ受診しましょう。 |
乳白色 |
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尿が白濁して、膿が混じる場合もあります。多くの場合は、尿路感染症です。女性の場合は膀胱炎の可能性が高いです。淋病など尿道炎の疑いもあります。 |
膀胱炎や尿道炎の場合は、泌尿器科を受診し、抗生物質や抗菌薬を服用します。膀胱炎の予防は、トイレを我慢しない、冷やさないようにしましょう。 |
黄色 |
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健康な人の新鮮な尿は、淡い黄色をしています。ビタミンB2剤を服用しているときは、尿の色が濃い黄色になることがしばしばあります。 |
黄褐色やオレンジ色がかっていない、透き通った淡い黄色ならば、きわめて正常な状態です。色に関しては、とくに心配する必要はありません。 |
黄褐色 |
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大量に発汗したあとの脱水時や、胆石症などで黄だんがあると、尿中にビリルビンが大量に含まれ、尿が黄褐色になることがあります。 |
スポーツをしたときなど、大量に汗をかいて脱水状態になった場合は、水分補給をしましょう。黄だんの場合は、内科での受診してください。 |
赤~赤褐色 |
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下剤などの薬や、赤い色素を含んだ飲食物の影響で、赤くなることもあります。尿に血液が混じる場合は、腎臓か尿路の病気が考えられます。 |
薬や飲食物の影響の場合は心配ありません。血尿は重大な病気の症状なので、すぐに内科か泌尿器科を受診しましょう。若い男性に多いのが、尿管結石です。 |
青緑色 |
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尿の色としてはあまり聞きませんが、緑膿菌に感染した場合の膀胱炎(普通は大腸菌から感染)時などに、青緑色になることがあります。 |
緑膿菌に感染した場合は、膀胱炎でも治りにくいので、早めに泌尿器科へ受診しましょう。抵抗力の落ちた人や、排尿障害のある老人が感染しやすいです。 |